教員になるためには

 小学校や中学校、特別支援学校の教員になるためには、教員免許状を取得するために必要な大学の講義を受けたり、教育実習を行わなければいけません。




教員採用試験とは?

 教員になるためには教員免許状は必要ですが、それ以外に教員採用試験を受けて合格しなければなりません。教員採用試験は、都道府県あるいは市などの自治体ごとに実施されます。新潟県では、新潟県が行う教員採用試験と新潟市が行う教員採用試験があり、県内でも区分が2つあります。また、教員採用試験の中で、小学校の教員、中学校の教員、特別支援学校の教員の区分があり、希望するところを決めて受験します。

 教員採用試験は採用人数が多くなく、合格することは簡単なことではありません。平成28年度の新潟県の教員採用試験と新潟市の教員採用試験では、新潟県の小学校教員では受験者610名で合格者237名、特別支援学校の教員では受験者73名で合格者17名でした。新潟市の小学校教員では受験者196名で合格者51名、特別支援学校の教員では受験者18名で合格者4名でした。


複数の教員免許状を取得するメリット

 特別支援教育専修では、特別支援学校教員免許状の取得が卒業の要件になっています。また、特別支援学校の教員免許状を取得するためには、基礎となる幼稚園・小学校・中学校・高等学校のいずれかの教員免許状を取得し、それに加えて特別支援学校の教員免許状を取得する必要があります。

 そのため特別支援教育専修のほとんどの学生では、小学校教員の免許状の取得を目指しつつ、特別支援学校教員免許状の取得を目指しています。

 近年、教員採用試験では、複数の学校の教員免許状を取得している場合に加点されるなどの優遇措置を実施している自治体が多くなってきています。

 教員採用試験を受験する際に、免許状を複数取得していることになり、そのような優遇措置を受けられる可能性が高くなることも、特別支援教育専修を専攻するメリットとして挙げられます。