新発田分校

 新潟大学発足時、新発田市に新発田分校があった。1944年(昭和19年)に開設された新潟青年師範学校(国立、図2.2.参照)が改組されたもので、現在陸上自衛隊新発田駐屯地となっている新発田城内にあった。教育学部の前期課程(2年生まで)があり、職業指導科も設置された。後期課程(3〜4年生)は進学試験があり、倍率は2.3倍程度の難関だったという。中学校教員免許は後期課程でのみ取得できた。
 昭和28年に廃止され、新潟本校に統合された。廃止反対運動の結果、スクールバスの運行、新校舎の建築が実現。本校内に建築された木造校舎に新潟分校としてしばらく存続した。新潟分校の建物は後に附属養護学校として使用された。




写真5.1. 新潟青年師範学校正門。右の門柱には、新潟県立農林専門学校と加茂農林学校の表札が見える。学生は農林専門学校学生か?(新潟大学25年史)




写真5.2. 新発田分校本館(新潟大学25年史)




写真5.3. 新発田分校本部棟正面玄関。(三田村浩氏提供)




写真5.4. 新発田分校正門(4期山崎昇氏提供)




写真5.5. 新発田分校理科所属学生。左上の写真は、左から田中利一郎先生、大塚先生、杵淵博先生。1952年12月撮影(山崎 昇氏提供)




写真5.6. 新発田分校男子学生寮(明治7年創建の白壁兵舎跡。史料館となり現存する最古の兵舎である。)。(三田村浩氏提供)




写真5.7. 新発田分校男子学生寮入口。「白壁兵舎の由緒」が掲げられている。(三田村浩氏提供)




写真5.8. 新発田分校農場。昭和24年頃。分校創立当時、旧営前練兵場は農場になっていた。(三田村浩氏提供)



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