先輩からのメッセージ

43期生  井上咲代 さん
出身学校:仙台徳洲看護専門学校
卒業後の進路:仙台市の臨時採用
就職の採用地:仙台市

・別科入学の動機
  別科入学の動機としては養護教諭になるための進路を母親と相談していた際に「保護者から見ると看護師の資格を持っているほうが安心する」という一言から看護の知識を持っていたほうが私自身も救急処置に対して落ち着いて対応できるかもしれないと感じ、看護師を経由してから別科へ入学しようと決めました。

・在学中に印象に残っていること
  別科に入学して印象に残っていることは附属特別支援学校での養護実習です。実習という緊張している状況の中、児童生徒達と接することはとても楽しく、またどう接すればいいのかを学ぶことが出来ました。養護教諭としての役割を講義・実習を通して学ぶ中で自信を無くしかけていましたが、児童生徒達の言葉や思いがとても励みなり前向きになることが出来たため、とても有意義な実習でした。

・抱負とメッセージ
  仙台市は倍率が毎年高く採用が厳しいので、来年度は教員採用試験に向けた準備と養護教諭の仕事を両立させていきたいと思います。入学した際は新型コロナウイルス感染症の感染対策のため授業のほとんどがオンラインでしたが、その中でも友人を作り、楽しく助け合いながら切磋琢磨することが出来たと思います。入学して良かったと思っています。

・新潟県の観光
  春は大学構内の桜、夏は海と寺泊の市場、秋は弥彦公園の紅葉、冬は新潟の雪のすごさと季節を感じながら観光することができます。私のおすすめは寺泊の蟹です。タイミングが良いと500円〜1000円くらいで蟹を食べることができます。東北出身の私には新鮮な経験でした。また、ラーメンも美味しいお店がたくさんありますのでぜひ行ってみてほしいです。

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43期生  片野希玖 さん
出身学校:新潟県立看護大学
採用地:新潟県 養護教諭

・教員採用試験について
  筆記試験対策は、東京アカデミーの参考書と県の過去問題集を使用しました。色んな参考書がありますが、同じ参考書を何度も繰り返すのが良いと思います。
  面接対策は、時事通信社の参考書がおすすめです。笠井先生や教職支援センターの先生方をはじめ、多くの方に面接練習をしてもらい、別科生とは1次試験後、毎日練習しました。
  入学後、すぐに試験があります。受験を考えている方は、早いうちから対策を始めることをおすすめします。

・別科での1年
  前期は試験対策で忙しく、不安でいっぱいでしたが、別科の仲間と励まし合い乗り越えられました。後期は時間に余裕ができ、楽しく過ごしました。別科は、出身県が様々な人が集まるので、新潟県巡りをして、新潟出身でも知らないことにたくさん触れることができて楽しかったです。
  また、私は学習支援ボランティア、はつらつ体験塾に参加しました。ボランティアを通して実際の教育現場に触れることができて良かったです。

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43期生  金子わかな さん
出身学校:新潟県厚生連中央看護専門学校
卒業後の進路:養護教諭
就職の採用地:新潟県

・別科入学の動機
  私は、別科入学前は病棟の看護師をしていました。そこでの経験から、病気と生活習慣との深い繋がりと、健康の大切さを強く実感し、子供の頃からの健康づくりの必要性を考えるようになりました。。
  社会人経験を経ての入学は、私にとってとても勇気のいることでしたが、明確な目標を抱き過ごしたこの1年間は、とても中身の濃く充実したものとなりました。

・別科在学中に、最も伸ばすことのできた力について
  目標に向かって努力する姿勢です。一年間と短い間ですが、教員採用試験や日々の授業課題、実習や修了研究など別科での日々は目まぐるしく濃密です。目標を定め、時には別科の友人と協働しながら、計画的に努力し続ける力を身につけることが出来ました。

・新潟で過ごすことについて
  長く住んでおり慣れているつもりでしたが、新潟は天候の移り変わりが激しく、特に冬季の寒さと豪雪には毎年驚かされます。県外から来た方々は困惑しつつも、豊かな自然を楽しみ「新潟は何を食べても美味しい!」と話すなど、各々新潟での生活を満喫していました。

・新潟県にて養護教諭となる抱負
  学校は、子どもが自らの健康について考え、学び、行動する基礎を育成するための重要な場でもあります。私は養護教諭として、子どもの命を守るための観察や技術を提供することはもちろん、児童生徒一人一人とじっくり向き合い、心と身体の健康に必要な支援を行いたいと考えます。そして、子ども達が心身の健康について理解を深めることにより、健康的で明るい未来を形成し、それぞれの自己実現に向かっていけるよう支援したいと考えます。教員の1人として、ふるさと新潟の将来に貢献します。

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43期生  佐藤 結奈 さん
出身学校:福島県立医科大学看護学部看護学科
採用地:福島県 養護教諭

・別科での生活について
  入学してから最初の半年間は、未だコロナ禍による規制が強く、ZOOMを活用したオンライン授業が多かったのですが、後半になると規制も緩和し始め、対面授業を復活させる動きも出てくるようになりました。いずれにしても、別科生同士が関われる機会は状況に応じて最大限確保していただけたと感じています。中でも学生数名でグループを組み、実際に顔を合わせてディスカッションをし、試行錯誤しながら1つの授業を作り上げていく体験は、大変貴重なものでした。看護師や保健師の社会人経験など、様々なバックグラウンドを持つ仲間に感化されながら、自身の感性や発想力、指導力に磨きをかけられたと感じています。高め合える仲間と頼りになる先生方のいる別科で、ぜひ養護教諭の専門性を高めていってください。

・福島県にて養護教諭となる抱負
  私は、自身がお世話になってきた福島県で、子どもたちに「医療」の側面からだけではなく、「教育」の側面からも何かを与えられる養護教諭になりたいです。例えば同じ保健室での救急処置でも、こちらから質問攻めをするのではなく、「○○で怪我して、○○が痛い」など、子どもが自分のことを自分の言葉で伝えられるようになれば、その後の人生も誰かにSOSを出せる大人に成長できるかもしれません。悩みを抱えてなかなか学校に馴染めない子どもが、「何かあったら保健室にいけばいい」と思うことができれば、「まずは学校にいってみよう」と一歩を踏み出し、未来が変わるきっかけになるかもしれません。子どもはちょっとした働きかけ次第でどんどん伸びる、無限の可能性を持っていると思います。そんな子どもたちに関われる魅力的な仕事ができることに感謝しながら、子どもたちの心と身体、そして将来を守り支えていきたいと思っています。

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43期生  鈴木 のぞみ さん
出身学校:筑波大学医学群看護学類
卒業後:宮城県 臨時的任用職員(養護担当)
  はじめまして。私は養護教諭特別別科への進学を決断した際に、このHPを受験の励みにしていたので、私も何かしらお役に立てましたら幸いです。
  今ご覧になっている方がご本人なら新しい環境を不安に思う方が多いのではないでしょうか。私も不安でした。新しい環境、教員採用試験、教育実習など多く要因はあると思います。ですが大丈夫です。みんな緊張しています。そんなときこそ自分から声をかけてほしいです。きっと、同じ志を持つ者同士すぐに打ち解けられると思いますよ。
  また、ぜひ出会いを大切にしてください。今振り返ってみると、問題集からだけではなく大学や実習先の先生方、友人たちなど関わる全ての方々から学ばせていただくことが本当に多くありました。
  私は養護教諭への挑戦は始まったばかりで、これからが闘いだと思っていますのでさらに頑張ります。
  皆さまの新潟大学養護教諭特別別科での1年が充実したものになるよう祈っております。
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43期生  関口 千鶴 さん
出身学校:新潟大学医学部保健学科看護学専攻
卒業後の進路:養護教諭
就職の採用地:新潟県

・別科入学の動機
  高校生の頃から養護教諭を志していました。教育と保健・医療の両方に興味を持っていたため、大学で看護を学んだ後、そのまま別科で教員免許を取得するという道を選びました。養護教諭は採用人数が少なく「狭き門」と言われることから、周囲から反対された経験もありましたが、別科で学ぶ知識や技術はどのような職にも生きるだろうと考え、自身の希望通りに進学することを決心しました。

・教員採用試験対策
  教員採用試験が終わるまでの期間は、慌ただしくあっという間の日々でした。特に別科入学から1次試験までは時間があまりないので、参考書を1、2冊に絞ってじっくり学習するのが効率的かもしれません。面接練習は、仲間である別科生とともに取り組むことがおすすめです。別科には出身地や年齢、社会人経験など様々なルーツを持った仲間が集まります。周囲の人の意見を聞いて「そういう視点もあるんだな」と新しい考え方を身に付けたり、「もっとよく考えてみよう」と自分を見直す機会を得たりなど、他者との交流がとても良い刺激となりました。

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43期生  A さん
出身学校:長岡赤十字看護専門学校
卒業後の進路:養護教諭
就職の採用地:新潟県

・別科入学の動機
  看護師を目指して専門学校に進学しましたが、実習や講義を経て、改めて自分のやりたいことを考えた時に「健康教育に携わりたい」「教育現場で働きたい」という気持ちが強かったため別科を受験しました。

・教員採用試験対策
  周囲の人は入学前にテキストを買ったり、勉強を始めていましたが、私の場合は国家試験の勉強と実習から解放された嬉しさで入学前はほとんど遊んで過ごしていました。入学後のオリエンテーションで先生から採用試験の話を聞いて焦った記憶があります。
  専門科目では東京アカデミーと協同出版の問題集を使用していました。問題集の中に出てきたマニュアルや通知にもしっかり目を通すとよいと思います。過去問は5年分を3回解きました。過去問は出題形式に慣れることができるので、やっておくといいと思います。
  また、過去問を分析して出そうなポイントを重点的にやるということもしていました。教職教養と一般教養は専門科目に比べるとしっかり対策できませんでした。過去問を解いてどのような問題が出るのか把握して、問題集1冊全体的に目を通すくらいのことはしていたと思います。

・別科での思い出策
  1番印象に残っているのは養護実習です。養護教諭の職務を4週間にわたって間近で見ることができ、大学の講義で学んだことと現場で行われていることが結びついたことで自分の学びに繋がったと思います。また、子どもたちと過ごす時間はとても楽しく充実しており、「自分のやりたいことはやはりこれだな」と改めて感じることが出来ました。

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43期生  樋口 紗矢 さん
出身学校:群馬大学医学部保健学科看護学専攻
採用地:群馬県 養護教諭

・教員採用試験対策
  群馬県の教員採用試験では、1次試験は筆記試験と小論文、2次試験は個人面接、集団面接、救急処置の実技試験となっています。私は、教員採用試験に向けての本格的な勉強は別科に入学してから行いました。入学した約3か月後にはもう1次試験が行われるということで、時間を有効に使うことを意識しました。大学では、はじめから教員採用試験を意識した内容で先生方が講義をしてくださるので、その講義で覚えてしまおうという意気込みで集中して取り組みました。しかし、大学の講義だけでは筆記試験の内容を網羅することはできないため、早めに教採対策の参考書を購入して取り組みました。また、各自治体のHPなどでは試験の過去問が掲載されているため、群馬県の問題に取り組み、傾向をつかみました。
  筆記以外の対策については、新潟大学には別科の先生方はもちろん、教職支援センターなど教員を目指す学生を手厚くサポートしてくれる機関があり、自己PR用紙や小論文の添削や面接練習などでとてもお世話になりました。採用試験はとても緊張すると思いますが、支えて下さる先生方がたくさんいるので、こういった機関を積極的に利用することをお勧めしたいと思います。

・別科での生活について
  コロナ禍ということもあり、オンラインでの講義が中心でした。しかし、先生方のご配慮により、対面での講義をしていただけたり、体育の授業では別科のみんなでラフティングをすることもできました。また、実習や学習支援ボランティアの活動を通して、学校現場の実際を見ることができたり、別科の学生たちと交流しながら学んだりしたことで、自分のなりたい養護教諭像について考えを深めることができました。1年間の中で、教員採用試験、4週間の養護実習、修了研究、模擬授業の作成・実施などを行い忙しい日々を過ごしましたが、自分の成長につながるとても濃い1年になったと感じています。
  新潟は自然が豊かで、海鮮がおいしかったり、特産品もたくさんあります。(実習先で教えてもらいました。)忙しい毎日ですが、程よく息抜きして楽しい1年間を過ごしてもらえたらいいなと思います。

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43期生 B さん
卒業後の進路:養護教諭
採用地:新潟県

・教員採用試験について
 別科に入学してすぐに教員採用試験があるため、入学前から勉強を始めておいた方がいいということをわかってはいましたが、実際に私が集中して勉強を始めたのは、別科での生活に慣れ始めた5月ごろからでした。一次試験の対策は、受験自治体の過去問を分析して、問題集を繰り返し解いて勉強しました。二次試験の対策を本格的に始めたのは、一次試験の合格がわかってからでしたが、それまでに授業の中で面接練習があったこともあって、慌てずに準備ができ、別科の先生や教職支援センターの先生にも面接練習をしていただいて対策をしました。
  もちろん勉強・対策を始めるのに早いに越したことはなく、もっと早く勉強をしていればよかったと後悔したこともありましたが、周りの別科生からの刺激で最後まで諦めずに取り組むことができました。

・別科での思い出
  私は、教育実習での子どもたちや先生方との出会いによって、養護教諭になりたいという思いが確かなものとなりました。実習中は、迷ったり、難しさを感じたりする場面もありましたが、先生方の熱心なご指導でやり抜くことができ、自分が頑張った分、子どもたちが応えてくれることにやりがいを感じ、とても充実した時間となりました。

・新潟大学の別科に入学してよかったこと
 コロナの影響でオンラインの授業が多い中でしたが、別科生や先生方との出会いは、貴重な経験となりました。別科生は、出身地や年齢、社会人経験などが様々で、いろんな価値観を持った人たちと仲間になって、多くの刺激を受け、1年間取り組むことができました。先生方には、熱心にご指導いただき、時には親身に相談にも乗っていただきました。
  新潟大学の別科は、いろんな価値観に触れる中で高め合いながら、自分の目標に向かって、たくさんの学びができる環境だと思います。

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43期生  HM さん
出身学校:新潟県立看護大学
採用地:新潟県 養護教諭

・別科入学の動機
  私は4年間精神科看護師として働いていました。働く中で学生時代のトラウマを抱えたまま大人になっている患者さんが多くいることを知り、早い段階で何か出来ないかと考え、養護教諭という選択肢知り、自宅から通える新潟大学の養護教諭特別別科に入学しました。昔から養護教諭に憧れていたわけではなかったため最初は不安に思っていましたが、講義や学生ボランティア、1ヶ月間の実習を通じて健康な子供達と関わることの喜びややりがいを知り、養護教諭になりたい気持ちが徐々に高まっていきました。

・教員採用試験対策
  新潟県は1次試験が筆記試験、2次試験が面接でした。私は予備校には通わず、自主学習と教職支援センターでの面接練習で対策をしていました。入学するまでに問題集を最低1周しておくと、4月からの講義の内容が復習となるため、より理解が深まります。1次試験までに問題集は3周しました。また面接練習は、教職支援センターの先生方や、ZOOMを活用し友人と練習をしていました。私も最初は面接に苦手意識を持っていたため、最低1ヶ月に1回は練習をし、1次試験後は毎日してきました。練習することで面接することに慣れていき、自信を持って本番に臨むことができました。

・別科での生活
  看護師をしてからの大学生活だったため、何もかもが新鮮でとても楽しかったです。5月から12月は週1回、学生ボランティアに参加していました。子供達と関わる機会があることで養護教諭を目指すモチベーションが保てました。また実習と異なる校種を選択することでより深く学べるため、学生ボランティアはおすすめです。教員採用試験、実習、研究発表会と課題は多いですが、学生ならではの長期休みを利用し、友達と遊んだり、趣味を楽しんだりと充実した生活でした。短い期間ですが、新しい出会いや経験が多くあり、大切な1年になりました。

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42期生  大沼 恭子 さん
出身学校:東北大学医学部保健学科看護学専攻
採用地:埼玉県 養護教諭

◎教員採用試験対策
  一次試験対策は、まず過去問をみて、どのような問題形式なのか、どの分野が出やすいのか傾向をつかみました。使用していたテキストは、協同出版の全国まるごと過去問題集と東京アカデミーのステップアップ問題集、新潟大学教職支援センターの過去問です。学習方法は、@全国まるごと過去問題集を何周も解き、問題の出展元(例:健康診断マニュアル,文部科学省通知文書,生徒指導提要,学校保健安全法などの法律等)をネットで必ず調べて読む+覚えるA受験する自治体の過去問を5年分以上解いて何周もする+出典を調べてその周辺知識を覚えるB徐々に自治体の傾向がつかめてくるので試験本番に出そうな問題を予想して調べたり覚えたりしておくC何度も繰り返してとにかく覚える、という方法を取っていました。繰り返しやって暗記することと、出典をしっかり調べて重要な知識を理解しておくことが私には有効でした。
  二次試験対策は、小論文は過去問を実際に書いて教職支援センターの先生に添削していただきました。時間内に確実に書けるように時間を計って何度も練習しました。面接や集団討論は一次試験が終わった後から取り組みましたが、毎日のように友人同士で面接官と受験者役をやり合いながらお互いの改善点や良い点を指摘し合ったり、友人の良い所は真似したり、難しい質問が来た場合は何と答えるか友人に相談し合ったりしていました。教職支援センターの先生方や指導教員の先生に面接練習をお願いしてアドバイスをいただく日も作っていました。

◎新型コロナ感染症対策による生活や講義、実習への影響や問題
  今年度は、8〜9月にかけて4週間の養護実習がありましたが、その時期に教員採用試験の二次試験が被ってしまい、さらにコロナの感染者数が当時過去最高を記録していたほど蔓延していたため、採用試験でその時期に県外移動をしなければならない状況だった学生は新潟に戻ってから2週間は実習に参加することができませんでした。そのため実習日程が変更になったり、実習期間が短縮になってしまったりしました。コロナ禍で先が読めず、当初の予定が変更になるなどの影響が実習以外の学生生活でも所々あったことが大変でしたが、友人と励まし合い、対応がわからないときは先生方に相談しながら進めていくことができたので、安心して学べる環境が整っていると思います。別科で出会った仲間を大切にして、充実した1年間になるよう頑張ってください。応援しています。

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42期生  小松 晏佳 さん
出身学校:独立行政法人国立病院機構仙台医療センター付属
                仙台看護助産学校 看護科
採用地:東北生活文化大学高等学校 養護教諭

・新型コロナウイルス感染症対策による生活や講義、実習への影響や問題
  今年こそは収束すると見込んでいた新型コロナウイルスは、依然として猛威を振い、その感染対策は別科での生活においても欠かせないものでした。この一年間、不要不急の外出は控え、大半の講義をオンラインにて受講する日々を過ごし、人と会えないつらさを感じることもありました。しかし、週に数回あった対面授業は、同じ夢を追う仲間と交流できる場であり、限られた時間だからこそ、その時間に集中し、充実した時間とすることもできました。
  また、多くの方が関心を持つと思われる教育実習についてですが、例年は春と秋に二週間ずつ行うところを、本年度は八月下旬から九月にかけて四週間行う形となりました。実習が始まる二週間前から行動チェックを行い、実習中は、より一層感染対策を心掛け、自身が感染源とならないようにできる限りの行動制限も行いました。慣れない実習と終わりの見えない感染対策に不安を抱いた時もありましたが、実習校の先生方や子供達と関われた教育実習での経験は、どれも温かいものばかりで今でも鮮明に思い出せます。コロナ禍の実習だとしても、きっと皆さんにとってかけがえのない宝物になるはずです。

・新潟大学の別科に入学してよかったこと
  別科に入学して良かったと思うことは、同じ夢を持ち、共に高め合う仲間がたくさんできたことです。養護教諭を目指す何十人もの仲間と、授業を受けディスカッションをしたり、授業の指導案を立案したりしたことは、とても充実した貴重な時間で、別科に入学したからこそ経験できたことです。養護教諭として勤めて数年のうちは、慣れない上に一人職であることから不安も大きいと思います。しかし、困難な問題にぶつかったときに、必ず助け合うことができる仲間を、別科での生活を通して得ることができたと思っています。
  また、養護教諭を目指す仲間だけでなく、頼りになる先生方と出会えたことも、別科に入学して良かったと思うことの一つです。教育実習中の手厚い支援や、小論文・修了研究の指導、就職に伴う面接練習等をして頂き、様々な相談にも乗って頂きました。先生方の支えがあったからこそ別科での生活を充実させることができました。別科に入学したことで出会うことができた全ての方々に感謝です。まだまだ新型コロナウイルスの流行が続き、予測困難な世の中ですが、コロナ禍でも仲間や先生方と協力してできることはたくさんあるので、この境遇に打ちのめされずに、ぜひ別科での有意義な一年を過ごして頂けたらと思います。新潟はとても自然豊かで食べ物もとっても美味しいので、勉強だけでなく、ぜひ様々なことにチャレンジしてみてください!

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42期生  杉山 雛菜 さん
出身学校:新潟県
採用地:新潟県 養護教諭

・【別科入学の動機について】
  私は、元々中学生の時の養護教諭に憧れて養護教諭に興味を持ちましたが自分にできるのだろうかと不安もあり、看護学校卒業後の進路を悩んでいました。しかし、多くの人達から「挑戦してみれば」と応援してもらい、別科への進学を決意しました。新潟大学の別科を選択した理由としては、出身県にあるということと、先輩方から話を聞き、学んでみたいと思ったからです。
  私は、最終的に振り返ってみて、別科の進学を決意してよかったと思います。もし、私のように悩んでいる人がいたら、じっくりと考え、周囲と相談もしながら、挑戦してみるのも良いのではないでしょうか。

・【別科での生活について】
  コロナ禍のため、基本的にはオンラインでの授業が中心でしたが先生方や外部講師の方々が工夫を凝らした授業をしてくださった中で、学ぶことができました。友達になかなか会えない寂しさ等もありましたが、連絡を取り合ったりしながらお互いに支えあいました。また、授業によっては対面で実施できたものもあり、協力しながらより実践的な内容を学ぶことができました。
  別科での生活として、教員採用試験や今年はコロナ禍によって実習が夏季にまとめて4週間あり、あっという間のように感じました。実習終了後も修了研究等の準備があり大変ではありましたが、追い込みすぎずに息抜きをしながら生活をすることも大切だと考えます。実習では実習先の先生方や子どもたち、ほかの実習生に支えられながら、楽しみながら現場の実際や養護教諭としての役割など実践的に学ぶことができました。
  1年の生活を振り返ってみて先生方や友達、家族など多くの人たちから支えてもらいました。入学を考えている人やこれから入学される皆さんを応援しています。

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42期生  A さん
出身学校:千葉県
採用地:千葉県 小学校 養護教諭

・別科入学の動機について
  私は病棟勤務を4年間経てから別科に入学しました。学生の頃から養護教諭という職業に興味を持っていましたが、就職前に臨床経験があると実際に働いた際に役立つと聞き、まずは看護師を志しました。しかし看護師経験をしていく中で子どもの健康を日常的に支援できる養護教諭として教育現場に携わりたいと思い、免許取得のための学校を探した際に看護師資格を生かせる別科入学を決めました。その中でも千葉県での就職を希望していたので採用試験等で帰りやすい立地であった新潟大学を選びました。

・新潟大学の別科に入学してよかったこと
  別科で1年という短い期間で大半が養護教諭の採用を目指すため、授業自体も養護教諭採用試験を見据えた授業を行って貰えたことや、教職支援センターでの特別講座等を活用出来たことは教員採用試験に大いに役立ったと思います。
  また、1年とはいえ採用試験や合格後の書類手続き、説明会等があったので帰りやすい立地であったことは想像以上に助かった部分がありました。
  更に、別科ということで自分と同じように看護師経験を経てから入学した友人も多く、感染対策で一緒に過ごす時間が短い中でも共通の話題があり、仲を深めやすかったことも嬉しかったです。

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42期生  向山 ゆき乃 さん
出身学校:福井大学医学部看護学科
採用地:福井県 養護教諭

・教員採用試験について
  私は新潟県と福井県の教員採用試験を受けました。どちらも1次試験が筆記、2次試験が面接でした。
  1次試験の勉強は東京アカデミーの問題集と自治体の過去問を5年分解きました。専門科目は最初に自治体の問題を解いてみて、傾向や出題形式をつかむのが良いと思います。また、法令関係や環境衛生検査の基準値は暗記しました。
  2次試験の対策は教職支援センターの先生にご指導いただきました。非対面の日が多く、なかなか学校に行くことができなかったのですが、対面授業のある日に教職支援センターの先生に面接練習をしていただいたり、友達とzoomを使って練習したりと工夫して対策をしました。

・別科での思い出
  別科は県外から来ている人も多く、年齢も経歴も様々な人が集まるので、私自身仲間から色々な刺激を受けました。授業はコロナの影響で対面と非対面のハイブリッド形式でした。zoomでの授業が初めてだったので不安もありましたが、普段あまり関わりがなかったクラスメイトともグループディスカッションを通して話すことができたので、色々な人と関わりをもつことができてよかったと思います。
  休みの日には友達とご飯に行ったり、新潟観光に行ったりしました。コロナ禍で友達と会う機会も少なかったですが、そんな中でも友達と楽しい時間を過ごすことができ、いい思い出をたくさん作ることができました。これから入学されるみなさんも、勉強に実習に遊びに全力で取り組んで、充実した1年間をお過ごしください!

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42期生  梁田 明日美 さん
出身学校:秋田県立衛生看護学院
採用地:秋田県

・教員採用試験について
  4〜7月の1次試験までの間は、ほぼ毎日大学の図書館に通い、とにかく何度も問題集を繰り返し解きました。教職教養については4月半ばから対策を始めましたが、範囲が広く苦労した為早めに取り掛かることをおすすめします。専門科目については看護の知識が生きる分野がある為、初めて学ぶ養護教諭の職務や学校保健の法律等をより深く勉強しました。
  2次試験の対策は、回数をこなすことが大切だと思います。私は大学の教職支援センターの先生から面接指導をしていただき、友人とアドバイスされたことや質問等を共有していました。今年は教育実習と2次試験の時期が被っていた為、直前の一週間はほぼ対策ができませんでした。1次試験と並行して対策をするか、1次試験の合格発表を待たずに、すぐに取り掛かると良いと思います。友人とオンライン(Zoom)を用いて面接練習をしたり、大学の感染対策の基準に則って、大学で模擬授業や集団面接の練習をしたりしたのはとても楽しかったです。いかに楽しみながら、試験対策ができるかが大切だと思います。

・新潟での過ごし方
  今年はあまり雪が積もらなかった為、とても快適に過ごすことができました。教員採用試験と教育実習が終わってからは、感染対策を徹底した上で休日に友人と出かけていました。新潟はラーメンと海鮮、お酒が美味しいです。温泉もおすすめです。1年間という貴重な学生生活を新潟で満喫することができ、一生の思い出ができました。

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42期生  吉松 柚季乃 さん
出身学校:富山県立総合衛生学院看護学科 及び 新潟大学医学部保健学科看護学専攻
採用地:富山県 養護教諭

・教員採用試験対策
  教員採用試験の一次試験は、別科に入学してから約3か月後に多くの自治体で行われます。試験までの3か月で試験内容の全てを講義で学ぶことはできません。そのため、自主勉強がとても重要です。私の場合、教職教養の問題に自身がなかったため、予備校に通って学んでいました。専門科目は、講義の内容に加え、参考書を購入し勉強を進めていました。周りの友達の中には、図書館へ行って勉強したりしていましたが、私は自宅で勉強することが多かったです。
  教員採用試験は、筆記試験だけでなく、人物試験の対策がとても重要だと思います。人物試験は、1人ではなく別科の友達や、教職支援センターの先生方の力を借りて、たくさん練習しました。個人面接で「どんな風に答えたらいいんだろう」「どういう質問が来るのだろう」と不安なことが多かったのですが、友達と練習することで不安が軽減されていました。集団面接の練習では、集団面接での自分の立ち回りや、発言の仕方等を知る機会になりました。自分と同じ自治体をうける友達にこだわらず、様々な自治体、校種の友達と練習してみるといいと思います。また、別科の友達だけでなく、教育学部の学生と交流できる機会もあるので、活用してみるといいと思います。

・新型コロナ感染症対策による生活や講義、実習への影響や問題
  新型コロナ感染症が蔓延していることに伴い、講義のほとんどはオンラインでした。そのため、数は少ないですが、別科生に会えるタイミングに、近くの人に声をかけて交友関係を広めていきました。私は、健康診断実習の時に思い切って、声をかけました。その時に声をかけたおかげで、その友達と仲が深まり、別科生活を充実させることが出来ました。
  実習でも、新型コロナ感染症の影響を受けました。採用試験で県外へ移動したため、周りの学生よりも1週間遅れで実習が開始されました。不安でいっぱいでしたが、先に実習を始めている教育学部の学生とメールでやり取りをして、様々なことを聞いたうえで実習を開始したので、不安を軽減することが出来ました。また、実習先の先生方から、たくさんのご支援をいただき、充実した実習生活を終えることが出来ました。

・別科での生活
  入学してから、採用試験が終わるまでは勉強が中心でした。勉強中心生活の中でも、上手く時間を活用して、アルバイトをしたり、おいしいものを食べに行っていました。学校の周りは学生向けの安くておいしいお店がたくさんあるので、お店巡りを楽しんでみるといいと思います。
  1年間という短い別科生活ですが、時間を上手く使って充実した日々を過ごしてください。

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42期生 吉村 嶺花 さん
出身学校:長野県
採用地:長野県 養護教諭

・別科入学の動機について
  私は、中学生の頃から養護教諭として働きたいと考え始めました。
  児童生徒の心身の健康を支えることができるために、看護を専門的に学んだ後に養護教諭を目指そうと高校生の時に決意し、大学を卒業してから養護教諭の学びを深められる別科に進学しようと決めました。

・教員採用試験対策
  私は、教員採用試験の半年前に看護師と保健師の国家試験があったため、2月中旬までは採用試験対策が全くできていませんでした。「国試終了後に直ぐに気持ちを切り替えて、試験勉強を始めること」が重要だと感じたので、全ての国家試験を受け終えたその日の夜から、採用試験に向けての勉強を始めました。
  限られた時間の中で採用試験を突破するためには、効率的な勉強が欠かせません。私は、まず過去問題を何年分も熟読し、受験する自治体の試験内容の傾向を知ったうえで、参考書等で出題されやすい分野から学習するようにしていました。また、自治体のホームページに掲載されている教育に関する文書や、学校教育関連の新聞記事やニュースにも目を通すようにしていました。採用試験では、教職教養や専門科目の知識だけでなく、「近年の教育問題について自分はどのように考えているか」を問われることも多かったように感じます。新潟大学の別科では、最新の教育問題に関する内容を多く取り入れた講義をしてくださるので、次第に教育問題についての知識を身につけていくことができました。
  長野県の一次試験は、一般・教職教養、専門教科、小論文、集団面接と内容が多いです。本学では、別科の先生や教職支援センターの先生方が、小論文や面接についての指導もとても丁寧にして下さるので、私も4月下旬頃から沢山利用していました。試験内容が多かった分、先生方からのご指導がとても勉強になりました。
  二次試験前は、別科の仲間たちと少人数で集まり、個人面接や模擬授業などの練習を繰り返し行っていました。仲間と対策をすることで新しい発見が多く見つかり、自身の面接等の改善にもつながります。別科生同士で協力して、効率的に対策を進められたと感じます。

・教員採用試験について
  私は、地元である長野県のみ採用試験を受験しました。併願をしていなかったので「もし合格できなかったらどうしよう」と常に不安を抱える毎日でしたが、同じ別科生が毎日遅くまで勉強していることを知り、「私も頑張らなきゃ」と気持ちを奮い立たせて勉強をしていました。試験勉強を行うにあたって、周りの雰囲気はとても大事だと思います。本学の別科生は、一人ひとりが目標を掲げて入学してきているので、勉強を頑張るためにはとても雰囲気の良い環境だったと実感しています。

・新型コロナ感染症対策による生活や講義、実習への影響や問題
  感染症対策により、ほぼすべての講義が、今年度も非対面で実施することになりました。別科生との直接的なかかわりが少ないなかで、採用試験等の情報共有を行えるか不安もありましたが、講義内でのグループワークで様々な別科生と知り合うことができ、情報共有を沢山行うことができました。同級生に会いにくい状況でも、勉強仲間をつくる環境は整っています。
  講義内容の質については、対面でも非対面でも全く変わらないと感じました。非対面型の講義であっても、別科生が理解しやすいように、先生方は様々な工夫をして講義を行って下さいます。非常にわかりやすく、自身の養護教諭観や人間観について、とても学びの多い講義でした。
  実習に関しては、コロナ渦ではありましたが、別科生全員がそれぞれの実習先で4週間の教育実習を行うことができました。この状況下でも、学校現場での実習を行えるように配慮して下さった実習先の学校や別科の先生方には、本当に感謝しています。

・新潟大学の別科に入学してよかったこと
  別科生や先生方と出会えたことです。別科生は、一人ひとりが何らかの目標を持って、この別科へ進学してきています。その目標のために様々な分野で頑張っている別科生を見ると、自分の未熟さを感じ、「もっと自分も頑張らなくては」と常に意識を高く持つことができました。意識を高く持てたことで、自分自身の目標に向かい、努力し続けられたと感じます。
  また、別科の先生をはじめ、沢山の先生方がとても熱心に指導をして下さり、時には親身に相談に乗ってくださいました。採用試験に近づくにつれて緊張と不安が大きくなっていきましたが、試験当日は、先生方からいただいたアドバイスのおかげで落ち着いて試験を受けることができました。
  新潟大学で別科生活を送ることができて、とても幸せだったと感じます。

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41期生  青木 友里 さん
出身学校:群馬大学医学部保健学科看護学専攻
採用地:群馬県 養護教諭

・別科入学の動機について
  私は、4年間の臨床経験を経て別科へ入学しました。就職する以前から養護教諭に興味はあったものの進学に踏み切ることができず、看護師としての道を選びました。働いている中で、成人になってから健康意識や生活習慣を変えることの難しさを実感し、子供の頃から健康や生活習慣の大切さについて伝えることができたらと考えたことが、改めて養護教諭を志したきっかけです。新潟大学の別科を選択した理由は、地理的に群馬県と近かったことと、春季と秋季に分かれて教育実習があったことが大きいです。残念ながら41期生は新型コロナウイルス感染症の影響で春季は実施せず、秋季にまとめて3週間の実習となってしまいましたが、教員採用試験の前に教育実習を経験できることは、自分自身の養護感を深めることにもつながり素晴らしいと思います。

・教員採用試験対策
  一次試験の対策としては、東京アカデミーのステップアップ問題集と、大学で提供してくださった自治体の過去問を使用しました。専門科目は早めに、受験する自治体の過去問を見て、どのような傾向の問題が出ているのかを把握した上で参考書の学習を進めた方が良いと思います。はじめは全体的に学習しましたが、一次試験が直近に迫ってからは受験する自治体で多く問われていることを中心に学習しました。一般教養・教職に関しては、私が受験した自治体はあまり出題傾向が変わっていなかったので、こちらも過去問を早めに確認し、傾向を掴むと良いと思います。暗記はひたすら声に出して読んで覚えました。
  二次試験の対策を本格的に始めたのは一次試験の合格がわかってからでしたが、別科の先生との面接練習が5月ごろからあったので、その段階で面接ノート(問われたこと、問われそうなこと、自分の回答をまとめたもの)は準備し、その都度追加していきました。教職支援センターが開催している、教職理解特別講座では詳細な資料や説明をしてくださったのでとても参考になり、活用すると良いと思います。教職理解特別講座では異なる専攻の方と面接練習をしたり情報共有をしたりする機会もあるので、どのような学習法をしているのか、教育感など様々な意見を聞くことができました。また、新聞は毎日読むようにして、教育関係だけでなく時事問題として何が起こっているのかを理解しておくようにしました。自分だったらどうするか、どのように考えるかをまとめていました。

・別科在学中に、最も伸ばすことができた力について
  「養護教諭としてどう行動する必要があるか」を特に考えられるようになったと思います。今でも十分とは言えませんが、別科進学当初は、どうしても看護師の視点が抜けていませんでした。先生からも教員採用試験面接練習の際に「このままだと看護師として学校で働くような印象を受ける」というご指摘をいただきました。そこで、別科での授業や、新聞・ニュースを見ながら、養護教諭としてどうするべきかを考えながら生活するように心がけました。別科の授業だけでも、考える機会は十分あると思います。
  また、グループに分かれて児童生徒を対象とした模擬授業作りをし、発表したことで、集団に対する保健指導の仕方や考え方を身につけることができました。個人では視野が狭くなってしまうので、他の学生の意見を聞くことで、新たな視点を見つけられ学びにつながりました。非対面での、Zoomやオンライン通話を活用しての授業作りは非常に難しかったですが、コミュニケーションの取り方という面でも勉強になりました。

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41期生  加納 マリモ さん
出身学校:鳥取県立倉吉総合看護専門学校 第1看護学科
採用地:島根県 養護助教諭

【別科入学の動機について】
  私は、看護学校を卒業後、1年間看護師として働き、別科へ進学しました。病院で患児と接するなかで、子どもたちが病気に立ち向かい元気になっていく姿をみて、健康でいることの大切さを改めて実感させられました。この経験から、子どもの健康教育に携わりたいと思い、別科への進学を決意しました。また、島根県から新潟県へ進学したきっかは、新潟大学では選択授業のなかで、養護教諭新聞活用教育(NIE)実践法講義という授業があり、この授業に興味を持っていたからです。養護教諭は、ほけんだよりを作成する機会が多いことから、自分が養護教諭として働く際に、レイアウトなどを工夫したより良いほけんだよりを作成したいと思っていたので、新潟県の別科へ進学しました。

【別科での生活について】
  今年度は、コロナ禍によって別科の学生が全員で会える機会はほんのわずかであり、1年間のほとんどがオンライン授業であったため、自分が思い描いていた別科生活を送ることができませんでした。特に、教員採用試験対策では、通常なら別科の仲間と切磋琢磨し合って勉強すると思いますが、今年はそれができず、1人で勉強しなければならないという状況であり、モチベーションの維持が難しく、不安に押しつぶされる毎日でした。しかしながら、このような環境のなかでも、先生方がZOOMやメール等を用いて、丁寧にご指導してくださったので、多くの学びを深めることができました。1年間の中で、就活、実習、試験、修了研究などやることはとても多くて大変ですが、それ以上に新しい発見や学びがあり、養護教諭としての知識や技術を身につけることができ、さらには自分自身の成長につながります。

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41期生  北畠 早織 さん
出身学校:新潟大学医学部保健学科
採用地:新潟県 養護教諭

・教員採用試験について
  筆記については、東京アカデミーのステップアップ問題集や新潟県の過去問題集で対策をしていました。4月から試験本番まであまり時間がないので、3月以前から対策しておくことをおすすめします。また、講義の内容も教員採用試験の対策につながってくるため、とても勉強になりました。前期は講義が多いので、学校が終わってから毎日図書館等に行って夜まで勉強していました。
  面接については、別科の先生にたくさん対策をしていただきました。面接対策としてだけでなく、養護教諭にとって大切な姿勢や子供への誠実な対応について生涯役立つような指導をしてくださいます。教職支援センターでは、別科以外の学生とも面接練習をしました。どの先生も親身に対応してくれるので、悩んだときも一人で抱え込まずに前に進むことができました。本当に感謝しています。

・新潟大学の別科に入学してよかったこと
  3週間の養護実習がとても思い出に残っています。新型コロナウイルス感染症の流行があり今年は実習に行けるのか不安でしたが、実際に生徒と話したり授業をしたりすることができて嬉しかったです。現職の養護教諭から学ぶことは多く、とても良い経験ができました。講義はほぼオンラインでしたが、グループディスカッションで別科の学生と話す機会も多くいただけました。直接会えなくても、「みんなで頑張ろうね」と声掛けし合えたことが心強かったです。別科では夢に向かって高め合うことのできる学生や、頼りになる先生方と出会えます。ぜひ別科に入学して、有意義な1年を送ってください。

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41期生  桐越 真帆 さん
出身学校:中村記念病院附属看護学校科
採用地:学校法人 希望学園 札幌第一高等学校

・就職活動および対策
  9月頃から私立学校を中心に就職活動を行いました。私が就職を希望する自治体では私立学校協会が採用の窓口のひとつとなっていたので、そちらに登録しておきました。他にも転職サイトや学校のホームページを確認して募集状況を確認しました。私立学校の場合、募集時期が教員採用試験より早いところや、空きが出て急に募集が始まるところなどタイミングも様々だそうです。また試験内容についても、面接の他に、小論文や適正能力検査など学校によって様々な印象でした。私の場合、養護教諭だけではなく、養護教諭免許が活かせるような看護師としての職も同時に探していました。今までは病棟看護師しか経験したことがありませんでしたが、看護師や養護教諭の資格を活かせる仕事は他にも色々あるのだと視野が広がり、気持ちに余裕を持って就職活動をすることができました。

・新潟での過ごし方
  今年は異例のオンライン授業だったため、入学当初は別科生との関わりも少なかったですが、実習が始まる時期頃から関わりも増えていきました。新潟大学の別科では、県外から来ている人が多く、年齢や経歴も様々です。同じ看護師を経験してきた人でも自分とは異なる分野での経験を持っている人などと出会うことが出来ました。養護教諭を目指した理由やきっかけも様々であり、色々な人から話を聞くことは楽しかったです。オンライン授業の場でもグループディスカッションを通して、自分とは異なった視点の意見を聞くことができ、刺激的で学びの深い授業を受けることができました。また県外から来ている人が多いため、新潟にいるうちに新潟を楽しもう!という意識を持っている人が多いと思います。振り返ると慌ただしく忙しい一年でしたが、その中でも新潟の観光地へ行ってみたり、名産品を味わったり、冬はウィンタースポーツを楽しんだりと、別科の皆さんのおかげで充実した日々を過ごすことができました。

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41期生  A さん
出身地:長野県
採用地:長野県

・教員採用試験対策
  筆記試験対策は、過去問や問題集を解き、間違ったところの確認を繰り返していました。面接等は主に教職支援センターを利用して対策しました。今年度は、オンラインでの指導だったので、隙間時間に面接、模擬授業、場面指導の対策をしました。また、別科の友人とオンラインで面接練習を行い、対策について相談し合うこともありました。今年はコロナ禍で、オンラインを活用することが多かったですが、良い点がいくつかありました。移動時間を省くことができること、どこに居てもできること、隙間時間で対策できることなどです。ぜひうまく活用してみてください。

・別科で過ごすことについて(コロナ禍における過ごし方)
  今年度は、入学時から慣れないオンライン授業となり、不安な気持ちでスタートした1年でした。不安や孤独、焦りから、気分が沈むこともありました。もちろん一生懸命努力することも大切ですが、時には息抜きも必要です。運動したり、好きなことをしたり、時には別科の友人と電話したりと、気分転換を挟みながら勉強し、こつこつと地道な継続ができると良いと思います。オンライン授業下でも、ぜひ別科の仲間と交流し、支え合いながら学校生活を送ると良いと思います。

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41期生  佐藤 緑 さん
出身学校:東北大学医学部保健学科看護学専攻
採用地:東京都 養護教諭

・別科入学の動機について
  私はもともと医学と教育のどちらにも興味があり、学生時代は医学の勉強の傍ら、集団塾や予備校などの子どもと関わることができるアルバイトや、海外孤児院でのボランティア活動などを行ってきました。大学卒業後はエイズ治療に特化した病棟で、約4年間看護師として勤務しました。日本では特殊と呼ばれるような環境に身を置けたことで、学校における感染予防教育や道徳教育の大切さに気付かされました。そこで、これまでの経験を生かしながら教育に携わることができる養護教諭の道に挑戦する決心をしました。私は、社会人経験者が多く、学校側のサポートも充実しているという点で、本別科を選びました。

・別科での生活について
  別科での生活は原則非対面式授業の形でスタートしました。採用試験対策や実習に対する不安、医療現場からこのタイミングで離れてしまったことへの葛藤を抱えながらの生活は、正直ストレス負荷が大きかったです。そこで、少しでもこの状況から脱却するために、私は同級生にLINEなどで積極的にコンタクトをとり、ZOOMを利用して勉強会を開いたり、息抜きに散歩にでたりするなどして、励まし合いながら過ごしました。教室に集まって共に勉強する機会はほとんどありませんでしたが、オンラインを通して同級生と親密になれたことはこれまでにない経験で、良い思い出となりました。別科は1年過程と短いですが、向上心が高い仲間と出会える貴重な場所です。社会的にも精神的にも苦しい年ではありましたが、周囲の温かさ・思いやり・情熱に触れることができた1年でした。これから入学される皆様も、是非同級生と励まし合いながら充実した1年をお過ごしください。

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41期生  菅原 奈津子 さん
出身学校:慶應義塾大学看護医療学部攻
採用地:東京都 養護教諭

・教員試験対策て
  私は3年間の臨床を経て、別科に進学しました。教員採用試験に向けて本格的に勉強を始めたのは1月からです。社会人になり、すっかり机に向かって勉強する習慣がなくなっていたため大変でしたが、仕事の合間に時間を見つけ勉強を開始しました。別科の講義でも、教員採用試験につながる内容をたくさん教えていただけるのですが、入学前にある程度知識を入れて置くと、その知識をより深めることができると思います。苦手意識のあった小論文・指導案は教職支援センターの先生に日々ご指導いただき、大変お世話になりました。小論文・指導案の指導だけでなく、学校現場のことや教師・養護教諭としての在り方など貴重なお話も沢山していただきました。今年度は春の実習が中止となり学校現場を知らずに教員採用試験となったため、不安を感じていたのですが、教職支援センターの先生のおかげで安心して挑むことができました。
  入学してからすぐに教員採用試験で大変かと思いますが、「養護教諭になりたい」という想いを強く持ち、諦めず頑張ってください。きっと沢山の人が助けてくれます。応援しています。

・別科の講義
  今年度は新型コロナウィルスの感染拡大によって、全てオンラインでの講義でした。オンラインでの講義は初めてだったので不安だったのですが、グループワークや模擬授業をする機会も多くあり、別科生と意見を交換し自分の価値観を広げることができました。別科の先生の講義をはじめ、どの講義もとても分かりやすく、これから養護教諭として働く上で大切にしていきたいことを沢山学ぶことができました。これからの世の中や別科の講義の仕方は予測できません。このような状況でも多くの学びを得られたので、どのような状況になっても別科での学びは保障されていると思います。

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41期生  杉林 祐香 さん
出身学校:富山県立総合衛生学院看護学科 新潟大学医学部保健学科看護学専攻
採用地:新潟県 養護教諭

・別科入学の動機
  病院や地域での実習を進める中で生活習慣病など予防することができる疾患を抱えている人が大勢いることに気づかされました。この経験から、生活習慣の基礎を作り、自分で健康を管理し始める小学生、中学生、高校生に関わることのできる養護教諭になりたいと思い、別科への進学を決めました。

・教員採用試験について
  4月に入学してから教員採用試験の1次試験までは約3か月ととても短いです。そのため、前期は講義を受けると同時に採用試験に向けて勉強するという多忙な毎日でした。勉強時間が限られているため、自分が受ける県・市の試験の傾向を知り、ポイントを絞って、勉強することが必要であると思います。不安や焦りを感じることもあると思いますが、問題を一つ一つ丁寧に繰り返し解き、確実に自分の知識にしていくことが大切です。
  また1次試験から2次試験までは2週間ほどしかないため、1次試験の合間を縫って早めに2次試験の対策をする必要があります。新潟大学には別科の先生を始め、教職支援センターなど教員を目指す学生を支援する環境が整っています。また、同じ目標をもつ仲間もいます。たくさんの人の力を借りて、教員採用試験を乗り越えてください。
  講義の課題、実習、修了研究もしつつ、教員採用試験にむけた勉強をするのはとてもハードで心が折れそうになることもありますが、目の前のことを頑張ることが自分の力になると信じて取り組んで行くことが大切だと思います。

・別科の講義
  看護師は、疾病等を抱える患者を対象とした医療職ですが、養護教諭は様々な発達段階の子どもを対象とした教育職です。今まで学んできた「看護」とは違う「教育」について一から学んでいく必要があり、難しいと感じることがありました。しかし、別科では現場で活躍されている先生方から事例を交えたお話を聞くこともでき、自分が学校で働くことをイメージしながら学ぶことができました。

・新潟大学の別科に入学してよかったこと
  別科生は、出身地や年齢も様々で、看護師や保健師経験のある人もいます。今年度はコロナウイルスの影響で直接お話をすることは叶いませんでしたが、様々な価値観を持った人と関わることができ、自分の世界観が広がり、多くの知識を得ることができる環境にあると思います。

・新潟県の養護教諭に就くことへの抱負
  別科での授業や実習を通して、養護教諭は、子どもが一歩ずつ成長できるよう働きかけることが大切であると学びました。また、コロナウイルスの感染拡大など未曾有の事態も発生する中で、ますます養護教諭の専門性が求められていると感じました。私は、子どもたちが生涯にわたって健康で安全な生活を送ることができるよう健康教育に取り組み、「子どもの健康にとって大切なこと」を他の教職員にきちんと提言できる養護教諭でありたいと思います。別科で学んだことを生かし、一人一人の子どもと向き合い、思いに寄り添うことができる養護教諭を目指したいです。

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41期生  武田 桃華 さん
出身学校:福井大学医学部看護学科
採用地:福井県 養護教諭

・別科入学の動機について
  看護学科入学当時から、養護教諭の道にも興味を持っていました。大学の先生方からの応援や両親が背中を押してくれたこともあり、別科の受験を決意しました。別科では大学の先生の講義はもちろんですが、実際に養護教諭として学校で勤務されている先生がお話ししてくださる講義もあるのでとても勉強になりました。

・教員試験対策
  「早めに勉強を始めると良い」ということを何度も耳にしていましたが、別科の受験勉強や国試の勉強が続き、結局教員採用試験の勉強を始めたのは入学後でした。別科のオリエンテーション時に笠井先生や笠巻先生のお話を聞いて、ほとんど何も勉強していないことにすごく焦ったのを覚えています。長期にわたる勉強で「少しくらいゆっくり休みたい」という気持ちが出てきたりしますが、入学前から少しでも教員採用試験の勉強を始めると良いと思います。試験対策として購入したテキストは東京アカデミーと協同出版の問題集です。また、受験する自治体の教育振興基本計画などにも目を通すようにしていました。勉強する中で1番苦戦したのは教職教養の問題です。これについては分かりやすく解説している動画がインターネット上にもたくさんあるので、テキストでの勉強に加えて動画を見て勉強しました。今年は新型コロナウイルス感染症の影響で友人と会って勉強することが出来ない1年間でしたが、ビデオ通話をしながら一緒に勉強しました。

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41期生  中山 里沙 さん
出身学校:千葉県
採用地:千葉県・千葉市 養護教諭

・別科の講義
  今年は殆どすべての科目をオンラインで受講することとなりました。異例の事態ながらも、先生方は最大限の対応をしてくださり、対面授業と変わらないくらい充実した授業だったと感じています。また、このご時世ですが、感染対策を万全に行うことで、実習に行くことができました。直接子供に関わり、学べる機会は大変貴重ですので、この機会を逃さないように、感染対策は確実に行うべきだと強く感じました。

・新潟で過ごすことについて
  冬は当然寒いのですが、春も海風が強く寒いです。防寒具はしっかり準備しておいた方が良いと思いました。また、新潟市にはご当地グルメや美味しいお店が多く、ラーメンやタレカツ、わっぱ飯などたくさんの新潟グルメを楽しむことができます。さらに、新潟市にはスーパーや本屋、カフェ等の店が多く、とても生活しやすい環境だと感じました。

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41期生  林 美貴子 さん
出身学校:福井大学医学部看護学科
採用地:福井県 養護教諭

・別科での思い出
  今年は、新型コロナウイルス感染症の影響で、同じ道を志す別科の仲間たちと会える機会が限られていました。しかし、そのような状況下であっても素敵な仲間と出会い、たくさんの思い出を作ることができました。教員採用試験前には、Zoomやビデオ通話を使いながら、友人と夜遅くまで一緒に勉強したことが印象に残っています。また、小学校の教育実習での子どもたちや先生方との出会いは、私にとってかけがえのないものとなりました。

・福井県の養護教諭就くことへの抱負
  教育実習では、心や体を痛めて保健室に来た子どもたちが、「いってきます!」と笑顔になって教室に戻っていく、養護教諭が「いってらっしゃい!」と送り出す、その光景が印象的でした。学校生活においても、これからの子どもたちの人生においても、楽しいことはもちろんのこと、思い悩むこともたくさんあると思います。そのような中で、子どもたちが周囲の誰かに助けを求めることは心と体の健康を守るためにもとても大切なことです。養護教諭として、子どもたちの成長を見守りながら教室とは違う居場所を作り、福井県の子どもたち1人ひとりに真摯に向き合っていきたいと思います。
  私は目標を実現するために、たくさんの先生方や親しい友人に支えていただき、家族に背中を押してもらいました。これからも感謝の気持ちを忘れず、今できることを精一杯頑張っていきます。

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41期生  B さん
出身学校:順天堂大学医療看護学部看護学科
採用地:新潟県 養護教諭

・別科の講義(今年度の特別な状況での生活)
  コロナ禍のため、ほとんどがオンライン授業でしたが、先生方が授業を工夫してくださり、最大限に学ぶことができました。通学等で時間を取られることがなかったため、空いた時間を教員採用試験対策の勉強に充てたり、就職先の情報収集をしたりと、時間を有効活用することができました。また、授業では、養護教諭として必要な専門的な知識や実践力を身につけることができ、養護実習や修了研究を通して、さらに学びを深めることができました。コロナ禍での大学生活は不安でしたが、今振り返ると、とても充実した大学生活を送ることができたと感じています。

・新潟大学の別科に入学してよかったこと
  新潟大学の別科に入学してよかったことは沢山ありますが、その中でもよかったことは別科生や先生方との出会いです。別科生は、出身地や年齢、社会経験も様々ですが、みんな高い向上心を持っており、良い影響を受けながら、夢に向かって努力することができました。また、先生方からは手厚い支援をいただき、コロナ禍の生活の中でも、不安を抱えることなく安心して大学生活を送ることができました。

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40期生 尾辻 紗瑛 さん
出身学校:横浜市立大学医学部看護学科
採用地:学校法人角川ドワンゴ学園 養護教諭

・別科在学中に、最も伸ばすことのできた力について
 別科では小中学校の健康診断実習や春と秋に2回に分けて養護実習が行われます。また学内でも、子どもたちへの授業を想定して、実際に授業を作成し披露する講義が行われます。養護教諭として救急処置や学校保健の知識を持つことは勿論ですが、実習や普段の授業を通じて、子どもの成長・発達に応じてコミュニケーションをとり授業を構成する視点を身に付け伸ばすことができたと思いました。

・教員採用試験対策
 もともと私立校での勤務を希望していましたが、様々な試験形式に対応できるように自治体の採用試験対策も並行して取り組んでいました。学校や自治体により試験の形式は様々だと思います。しかし、どの学校の教員採用試験でも「なぜ養護教諭になりたいと思ったのか。」、「養護教諭として自分の経験をどう活かしたいのか。」といった自分の気持ちを大切にして取り組むことが重要だと思います。

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40期生 小松 風香 さん
出身学校:栃木県立衛生福祉大学校保健看護学部看護学科
採用地:栃木県 養護教諭

・別科入学の動機について
 高校3年生の頃、別科の存在を知りました。看護学校に進学しましたが、夢を諦めきれず別科へ進学しました。新潟大学を選んだ理由は実習が春と秋にあり、校種を変えられることから多くの経験ができると考えたからです。また、見学に来た際に、先生を始め先輩方が優しく迎え入れてくださったことが印象に残り、この場所で学びたいと強く思いました。

・別科で過ごすことについて
 明るく向上心に溢れた活気のある仲間に囲まれ、充実した毎日を過ごすことができ、あっという間の1年間です。入学して健康診断実習、養護実習、採用試験と本当に忙しいですが、キャンプやクリスマスパーティなど楽しいことも沢山あります。高め合える友人や離れても気にかけてくれる家族のありがたみを感じ、今まで以上に周りの人の優しさを感じ温かい気持ちで過ごす1年となりました。別科に来て本当に良かったと思っています。

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40期生 真田 鈴華 さん
出身学校:新潟県立看護大学
採用地:新潟県 養護教諭

・別科入学の動機について
 私は4年制の看護大学を卒業後、別科に進学しました。大学在学中に塾のチューターとしてアルバイトをする中で多くの子どもたちとかかわっていました。その中で、子どもたちの心と体の健康を守り育んでいきたいという思いが強くなり、養護教諭の道を志すようになりました。

・教員採用試験について
 4月に入学した後、生協で東京アカデミーの問題集と新潟県の過去問題集を購入し勉強を始めました。空きコマと放課後は図書館に行って勉強→18時から1時間 第2食堂で夕食→22時の閉館まで図書館で勉強、というサイクルを4月から1次試験まで友人と共に繰り返しました。途中くじけそうになることもありましたが、お互い励ましあいながら勉強できました。短期集中とメリハリを大切に勉強できたため、良い勉強スタイルだったのかな、と思います。まず、1次試験を突破しなければ話にならないと思うので、根気強く頑張ってください!

・別科での生活について
 入学直後から試験対策や実習などで忙しかったですが、私は「学習支援ボランティア」と「はつらつ体験塾」の学生ボランティアへの参加を積極的に行っていました。机上の学習のみならず、実際に子どもたちや学校現場とかかわることで自身の養護教諭観を深めることができました。これらの経験は、2次試験の面接で自ずと生かされました。参加を迷われている方は、参加することをお勧めします。
 入学当初、初めての一人暮らしと採用試験、先が見えない別科での生活に不安で押しつぶされ、逃げ出したくなることがありました。そんな自分を支えてくれたのは同じ道を志す、別科の仲間たちです。別科の仲間たちは、よき友人であり、よきライバルです。お互い支えあい、高めあいながら、夢を叶えるために努力を惜しまないでください。応援しています。

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40期生 杉浦 葵 さん
採用地:秋田県 養護教諭

 私は3年間の臨床経験を経て、別科に入学しました。看護師として患者さんにかかわる中で、病院という非日常の環境ではなく、日常生活から人々の健康づくりをしたいという思いが強くなりました。また、未来ある子どもたちを、自分の好きな医学、看護学の知識を活かして支援することのできる養護教諭に魅力を感じていました。
 入学前には説明会に参加したり、卒業生に話を聞いたりして情報収集をしました。新潟大学は、他大学と比べてカリキュラムが充実していること、教職支援センターと連携した教員採用試験対策を実施していることを知り、進学を決めました。実際に先生方から手厚いご支援をいただき、また先輩方の残してくださった情報も大いに活用させていただきました。
 社会人から学生に戻ることは、大きな決断だと思います。私は今この決断をして本当に良かったです。新潟での多くの出会いに感謝し、次の道に進みます。

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40期生 南雲 富美加 さん
出身学校:群馬県立県民健康科学大学看護学部看護学科
採用地:新潟県 養護教諭

・別科入学の動機
 私は大学3年生の冬に、進路について真剣に考えました。看護実習を終え、「予防に関わりたい」「健康な子どもと関わりたい」と考えたこと、そして、両親からの強い希望もあり、「養護教諭」を目指すことを決意しました。

・教員採用試験対策
 私は、別科に入学してから対策を始めました。振り返れば、遅すぎたと思います。しかし、いかに時間を作るかは自分次第だと思います。「時間がない。だからできない。」というのは、甘えだと思います。出遅れても、その分、努力して取り返せば良いと思います。1次試験の対策では、友人と比較せず、自分のペースで勉強していました。一方、2次試験は、一人では受からなかったと思います。夏休みは、毎日大学にきて、学校保健の雑誌を読んで知識を増やし、面接や実技の練習を友人たちと行いました。先生方から助言していただいたことを、友人たちと共有し、学びを深めていきました。

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40期生 浜松 杏奈 さん
出身学校:富山大学医学部看護学科
採用地:富山県 養護教諭

・別科での思い出
 9月下旬に2泊3日で登山・キャンプをしたことです。教員採用試験も一段落し、体育の一環で別科生全員が参加しました。川釣り、バーベキュー、登山、宴会での出し物、花火など、普段はできない貴重な経験をすることができました。夜は部屋に集いトランプやゲームをして盛りあがったのがとても印象的です。別科で過ごす期間は1年であっという間ですが、素敵な別科の仲間と出会い、濃い時間を過ごしたくさんの思い出を作ることができました。

・別科在学中に、最も伸ばすことのできた力について
 人前で堂々と発言する力だと思います。理由は、グループで作成した模擬授業を別科生の前で発表したり、教育実習で実際に子どもたちの前で授業を行い、自信がついたからです。最初は人前で発言する際とても緊張していましたが、何度も経験するうちに堂々と出来るようになりました。ここで身についた力は、今後養護教諭として働く上で必ず役に立つと考えます。

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40期生 松下 恵理 さん
出身学校:新潟大学
採用地:新潟県 養護教諭

・新潟で過ごすことについて
 新潟に初めて来た年に驚いたことは4月の寒さと、年間を通しての雨の日の多さです。4月は一般的な春物では過ごせないと思います。引っ越しの際に、春夏物しか持ってこなかった私は急いで冬物を送ってもらいました。寒さに慣れていない方は、びっくりされると思います。また、雨の日の多さから、新潟で生活し始めてから折りたたみ傘を持ち歩くことを覚えました。雨と共に吹く風はとても強いので、ひっくり返っても戻る傘か骨の多い傘をおすすめします。

・教員試験対策
 対策を始めるのはなるべく早いほうがいいと聞いていました。しかし国家試験前には余裕がなく、私が勉強を始めたのは国家試験後です。入学後、周りも本格的に勉強を始め、学校で勉強する人、家派の人、複数で勉強する人など様々なタイプがいるため、この方法でいいのだろうかと焦る気持ちもありました。振り返ってみると、知識が自分のものになればどんな方法でもよいと思います。私は東京アカデミーの問題集を繰り返し解くことで力をつけました。

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40期生 山田 知可子 さん
出身学校:新潟県立看護大学
採用地:東京都 養護教諭

・教員採用試験対策について
 私は4年制の看護大学を卒業し、別科に入りました。そのため、4年生の春頃から本年度の試験を見据えて勉強しました。東京都はマーク式の問題ですが、記述式の問題集を3周、過去問を10年ほど行いました。受ける自治体によって内容や対策が異なるので、先輩の記録や過去問は参考になります。小論文や面接対策では、教職支援センターの先生に日々ご指導を頂きました。そして、私が試験対策において大切だと思うことは、仲間の存在です。入学してから半年、私たちは毎日、学校や図書館に通い、励まし合いながら試験対策に取り組みました。

・東京都の養護教諭になることへの抱負
 私は、東京都という初めての土地で、新社会人として働くことに不安な部分があります。しかし、それ以上に憧れていた東京都で養護教諭として働けることが嬉しく、期待は大きいです。一人で悩まず、周囲の人と助け合いながら、児童生徒の健康と安全を守っていきたいと思います。

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40期生 荻野 諒子 さん
出身学校:富山大学医学部看護学科
採用地:群馬県 養護教諭

・別科入学の動機について
 高校時代から養護教諭になりたいという気持ちはありましたが、富山大学で学校保健について学び、決心が固まりました。新潟大学の養護教諭特別別科に決めた理由は2つあります。1つ目は私の地元である群馬県から近かったこと、2つ目は教員採用試験前に実習を経験でき、2次試験前の強みになるからです。

・教員採用試験対策
 群馬県の教員採用試験は1次試験が7月にあり、時間が限られているため、空いている時間は勉強するようにしていました。勉強法としては、主に過去問を活用し、間違ったところを参考書で確認しながら繰り返しやっていました。2次試験は面接や場面指導等があります。なかなか1人では対策できないため、別科の仲間たちと協力してやりました。別科の仲間は非常に心強いため、2次試験対策はみんなでやることをおすすめします。他にも、教職支援センターの先生にお願いして、面接の練習を繰り返しました。

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40期生 小野 裕佳 さん
採用地:山形県 養護教諭

・別科の講義
 別科のお2人の先生や養護教諭の方が行ってくださる講義は、養護教諭に必要な要素がたくさんあってとても興味がわき、ためになるものばかりでした。また、グループワークが多くあり、事例について別科生とたくさんの意見を交わせたことで、自分の視野を広げることができ、それが自分の力になったと感じています。

・新潟大学の別科に入学してよかったこと
 実習が2回あり、小学校と中学校の両方の現場で経験ができたことです。児童生徒の心身の特徴を実際のかかわりから感じ、校種による児童生徒への対応の違いを学ぶことができました。実習前は小学校に勤めたいと思っていましたが、実習を通して中学校の魅力にも気づくことができました。自分がどの校種が適しているかを実体験できたり、養護教諭は校種関係なく勤務することになるので、学生のうちに小中の両方で実習を行えるのはとても価値のあることだと思います。

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40期生 竹井 襟花 さん
出身学校:富山県立総合衛生学院看護学科 及び 新潟大学医学部保健学科看護学専攻
採用地:福井県 養護教諭

・教員採用試験対策について
○勉強方法
 別科進学を志してから直ぐに、東京アカデミーの問題集「養護教諭」と協同出版の自治体の過去問(専門)を購入しました。しっかりと解き始めたのは2月ごろからです。教採の1次試験が終わるまでに東京アカデミーの問題集は3周以上しました。何冊も手を出さずに、1冊の問題集を完璧にやり切ることが大切だと思います。
 笠井先生と笠巻先生の授業で触れた内容が、そのまま出題された自治体が幾つもあったため、授業もしっかりとメモやマーカーをしながら受けることをお勧めします。
 私の勉強ルーティンは以下の通りです。別科での授業後、すぐに図書館や総合教育棟の自習室に移動して勉強を開始。18時に第2食堂で夕食を取りつつ友人と話をして1時間しっかり休憩。19時からまた同じ場所に戻り、22〜23時まで勉強。教員採用試験が終わるまで、以上のことを毎日継続していました。

○教員採用試験
 私は、新潟県・富山県・福井県の3つを受検し、福井県に内定をいただきました。3つ受検したことのメリットは3つあります。1つ目は、次の自治体でも同じ問題が出題されていたことで、確実に解ける問題があったことです。2つ目は、次第に緊張しすぎずに、受検できるようになったことです。3つ目は、1次試験と2次試験の間が空かなかったことで合否を気にせず、勉強を持続できたことです。デメリットは、本命の3つ目の自治体を受検する頃には疲れがたまっており、集中力が欠けてしまっていたことです。1つに絞って受検するのもいいとは思いますが、私は2つくらい受検しておく方が気持ち的にも余裕があって、良いかなと思います。

・別科入学の動機
 私は専門学校を卒業後、大学に編入・卒業し、別科に入学しました。別科の受験を志した理由としては、1年間集中して養護教諭のみの勉強ができること、1種免許状を取得できるためです。勉強と実習は、今までの学生生活の中で1番楽しかったです。また、新潟県の別科にした理由としては、大学が新潟県であったため、住み慣れた場所が良いと思ったためです。他の大学の別科に比べて忙しさはありましたが、その分経験できることが多かったため、ここを選んでよかったと思っています。

・新潟での過ごし方
 ラーメン大国なので、別科の1年間はラーメンをよく食べに行きました。車がある友人に連れて行ってもらいました。中央区の本町にある笑美寿亭の担々麺がおすすめです。
 また、美術館もたくさんあり、友人と新津や長岡にある美術館の展覧会に行きました。教育学部の学務の前にたくさん展覧会のポスターが貼ってあるので、見てみてください
 新潟は、年中強風で風が冷たいです。冬は雪が5cm積もるのですが、水を大量に含んだびちょびちょの雪です。冬の時期は、ダウンとマフラーとカイロ、防水加工のブーツがあると乗り切れます!

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40期生 SN さん
採用地:群馬県 養護教諭

 私は3年間、看護師として総合病院に勤めていました。看護師という仕事をする中で、幼少期から健康教育をする重要性を強く感じ、別科に入学することを決意しました。
 入学直後より、教員採用試験対策、実習、修了研究など忙しくも充実した日々を過ごすことができます。しかし、別科での1年はあっという間に過ぎてしまいます。自分から積極的に学ぼうという姿勢を持ち、行動しなければ希望の進路実現には繋がりません。別科には教授を始め、同じ夢を志す仲間、教職支援センターの先生方などサポートしてくれる人が沢山います。困ったことがあった際、相談すれば必ず力になってくれます。
 私は目標を実現するために沢山の方に協力を頂き、背中を押してもらいました。また、実習での子どもたちとの出会いは養護教諭になるという思いが確固たるものとなりました。これからも感謝の気持ちを忘れず、人との繋がりを大切にしていきたいと思っています。

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39期生 青柳 七奈 さん
出身地:新潟県
採用地:新潟県 養護教諭

後輩へのメッセーシ゛

・別科に入る前
 4年制の看護学校に通っていました。11月下旬に別科の受験がありましたが、11月上旬まで実習もあり、そして国家試験の勉強や受験勉強とハードスケジュールでした。しかし「養護教諭になりたい」と日々強い気持ちを持ちながら過ごすことができたおかげか、無事入学することができました。看護師・保健師国家試験が終了後は入学まで時間があったので、息抜きをしつつ「教員採用試験」に向けて少しずつ勉強を進めていました。私は新潟県の教員採用試験を受験しましたが、各自治体によって受験内容や受験方法が異なります。入学前に各自治体のHP等で確認しておくと、どういった対策をする必要があるか計画が立てやすいと思います。ちなみに新潟県の一次試験は養護教諭の専門分野、一般教職・教養、小論文です。

・別科入学後
 1年間で修了する必要があることから、前期の時間割を見たときは「朝から夕方までだ…」と中々忙しい印象を受けました。後期は比較的空きコマがだいぶ多くなりますが振り返ってみると修了論文や模擬授業、学会の参加等応用系で充実していたなと感じます。教員採用試験の1次試験が早いところだと6月の下旬から始まります。入学してから約3ヶ月で受験があるため、各教授や先生方も一生懸命指導やアドバイスをしてくださいます。いかに自分がどのように活用できるかで学習習慣も変化してくるため、一つひとつの授業を大切にしながら受けてみるといいと思います。夏頃になってくると体育での「ミニ運動会」「キャンプ実習」、秋の「新大祭」等リフレッシュできるイベントが増えてきます。1年間という短い期間なので是非、このような機会に別科生の親睦を更に深めていくとより楽しくなると思います。その他1年間の中で実習もかなり充実しています。養護実習は春と秋の計2回、健康診断実習や歯科検診実習等も行います。1年後には養護教諭として働き始める人もいます。少しでも流れや動き、内容が自分のためにもなるよう様々な角度から参加してみるとたくさんの吸収が得られると思います。是非、子どもたちとの交流も楽しみにしつつ頑張ってください。
 1年間の中で次から次へとやることがたくさん流れていきます。心が折れそうになってしまうこともあるかもしれません。しかし得られるものは本当に多くあります。是非お互い助け合いながら楽しく過ごしてもらえると、大きな達成感が感じられると思いますので頑張ってください。

・就職活動
 私は生まれも育ちも新潟であったことから「新潟県」の養護教諭を目指して教員採用試験を受けました。春からの別科だけでの講義では間に合わないので、自ら参考書等活用しながら対策勉強を進めていきました。1次試験を受ける前に提出するエントリーシートや小論文は一人で行うことが難しいです。私は教授や教職支援センターから指導を受けていました。的確なアドバイスや添削を頂けるので早めに別科入学後、アポイントをとることをお勧めします。また1次試験終了後から1次試験の合否が出るまで少し時間があります。そこも無駄に過ごすのではなく、息抜きをしつつ2次試験対策を進めていくと良いと思います。新潟県は模擬授業・場面指導、個人面接の3つがありました。2次試験対策も教職支援センターで指導を受けたり、私は中学の恩師、春の実習校の先生に依頼をとって指導を受けました。現場で活躍されている先生方からのご指導は本当に得ることがたくさんあります。是非様々な工夫を取り入れながら教員採用試験を乗り越えてもらいたいです。

・最後に
 私が過ごした1年間は本当に充実したものになりました。別科生や教授、様々なご指導に来てくださる先生方、実習での子どもたちとたくさんの出会い、交流があります。ぜひこれが当たり前のように感じるのではなく、日々に感謝し、たくさんのことにチャレンジしてもらいたいです。新潟の気候は、春は寒いと感じることが多いと思います。そして夏は暑く、冬は豪雪…とイメージされる方も多いと思いますが、大学周辺の市内は比較的降雪が少なく過ごしやすいです。他県の方からは四季を感じつつ、新潟の自然を感じてもらえたらうれしいです。おいしい食べ物や素敵な場所もたくさんあります。是非、1年間という短い期間で学ぶことや取り組むこともたくさんありますが、充実した1年間を過ごしてください。別科での過ごし方や教員採用試験等先輩に聞きたい…と思うこともあると思います。別科の先輩は全国各地にいます。教授とコンタクトを取り、連絡していただければいつでも力になります。これからの皆さんの生活やそれぞれでの新しい道を温かく応援しております。

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39期生 金山 奈々恵 さん
出身地:新潟県
採用地:新潟県 養護教諭

 私は新潟県出身です。4年制の看護大学を卒業後、別科に入学しました。中学生の時から憧れている養護教諭になりたくて、新潟県の養護教諭を目指し、別科を受験しました。

【教員採用試験について】
 私は、看護学生3年の時に、東京アカデミーの問題集「養護教諭」を購入し、教員採用試験の1次試験受験までに3周しました。一般教養、教職教養の対策は国家試験後の3月から始めました。小論文は、教職支援センターの先生に添削をしてもらい、指導を受けました。新潟県の1次対策としては、やはり専門教養の知識を確実につけることが重要であったと思います。
 2次試験は、新潟県をともに受験する仲間と、毎日教室に集まって対策をしました。指導案を作成して模擬授業を見せ合う、児童生徒を演じて場面指導をしてみる、質問を考えて個人面接をする、など、1人ではできないような対策も、仲間がいたからこそできました。お互いにアドバイスしあい、励まし合い2次試験を迎えることができたことは、精神的にも大きな支えとなりました。2次試験対策で、仲間と高め合えたことは、試験当日だけでなく、これからの私にとっての糧となりました。本当に良い友人に恵まれたと感じています。

【学校生活・新潟での暮らしについて】
 別科の1年間は本当に忙しい!あっという間に過ぎます。それでも、時間の使い方や、自分の気持ち次第で、充実させることができます。勉強も、教採も、実習も、テストも、修了研究も、遊びも、バイトも、私は全部やり切れたと思います。学生しかできないことをやって、別科を満喫してほしいです。
 私は新潟県出身なので、天気の悪さや雪には慣れていましたが、新潟大学は海が近いこともあって風が強く、より寒さを感じました。しかし、新潟での暮らしは楽しいです。新潟駅周辺に遊びに行ったり、高田の夜桜、海、長岡花火、温泉、スノーボードなど、この1年で全てやりました!新潟での生活を楽しんでください!

【最後に】
 別科に入学することで、様々な経験を積んだ人達と大勢出会うことができます。先生方はもちろん、実習先での養護教諭や担任の先生、そして別科生です。よく気配りができ、丁寧に人と付き合える、尊敬できるひとばかりです。そんな人たちと関わる中で、多くの価値観に触れ、自分の世界観を広げることができました。別科で過ごす1年は、決して無駄な1年にはならないと思います。

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39期生 芦澤里花 さん
出身地:福島県
採用地:福島県 保健師

 私は看護師と保健師の免許を取得後、すぐに別科に進学しました。
平成31年度からは福島県保健師として勤務する予定です。

【別科に進学した理由】
 私が別科に進学しようと決めたのは看護学校の4年生の時です。疾病の予防に興味があり、子どもの頃からの健康づくりや養護教諭の役割について学びたい思いがありました。また、看護師、保健師の学習の中で、学校保健と地域保健の連携について学びましたが、学校保健の視点からも学ぶことで、双方のニーズや連携の図り方をより幅広く考えられるようになるのではないかと思い、別科に進学しました。

【就職活動について】
・教員採用試験
私は養護教諭と保健師どちらをめざすか以前から迷っていました。そのため、いざ就職活動が始まったときに自分の選択肢や可能性を広げるためにも、看護学校4年生の10月くらいから教員採用試験の勉強も少しずつ始めました。勉強には東京アカデミーの問題集を使いました。
 私は東京都を受験し、1次試験を合格することができました。教員採用試験と公務員試験が同じ時期だったので両立して勉強するのは苦しいときもありましたが、早期から教採の勉強をしていたことが1次合格につながったと思います。また、養護教諭を志すたくさんの別科生と励まし合い、勉強できたことが自分の力になったと思います。
・保健師公務員試験
 別科に入学する前から看護学校の先生や先輩から試験について話を聞いて、対策を練っていました。また、新潟大学の教職以外の就職活動を支援してくれるキャリアセンターを利用し、履歴書の書き方や面接の指導を受けました。本当にわかりやすくコツを教えてくれます。また、キャリアセンターのHPでは先輩の就職活動体験記を見ることができます。そこでは各自治体の保健師の試験内容や面接で聞かれたこと、勉強方法のアドバイス等の情報が得られ、とても役立ちました。
 勉強については、私は県の保健師志望だったので大学卒業程度の公務員の問題集を使用していました。また、苦手な分野は別で問題集を買い、入学直後から勉強しました。勉強がつらいときは、某就活サイトの問題をゲーム感覚で解いていたこともあります。

【別科での生活】
 1年間で実習、就活、テスト、修了研究などやることは盛りだくさんです。しかし、大変さ以上に別科での勉強は新しい発見や学びがあり、自分の成長につながると思います。
 そして何より、別科生と和気あいあいと過ごす時間が本当に充実していました。私はこの1年間が今までで1番楽しかったと感じています。別科には全国各地から年齢が異なる人が集まってきます。同い年の人とはもちろん、年下の人や看護師経験のある人とも仲良くなることができ、時には一緒にはしゃぎ、時には自分にない視点をくれ、とても勉強になります。他の都道府県の特徴や方言も聞くことができ、地域性が見られて面白いです。みんながお土産を買ってきてくれるのでご当地グルメが食べられるのも別科の良いところです。
 また、別科生もサークルに参加できます。私は運動系のサークルに参加し、気分転換をしていました。さらにサークルで様々な学部の友人ができたことで、より一層充実した生活が送れたと思います。

【新潟での生活】
 新潟は天気が良くないなぁと思う日は多かったです。ただ、晴れた日の夜はとてもきれいに星が見えます。また、大学付近には安くておいしいご飯やお酒がいただける学生にやさしいお店がたくさんあります。自分のお気に入りのお店を見つけるのも楽しみの1つになると思います。

【最後に】
 私は別科での学習を通し、養護教諭の職務をはじめ、子どもの健康の現状や学校保健と地域保健の連携内容など、多くのことを学ぶことができました。学校保健や養護教諭の視点を培えたことは、これから地域の保健師として働くうえで自分の大きな強みになったと思います。自分の進路に悩んだり、別科受験に不安を感じたりする方もいるかと思いますが、子どもたちの今と未来の健康づくりに少しでも興味がある方は、ぜひ別科で学び、充実した時間を過ごしてほしいと思います。

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39期生 A さん
出身地:長野県
採用地:長野県 保健師

後輩への一言

 私は長野県出身です。新潟市内の大学を卒業し看護師・保健師免許を取得後、別科に進学しました。4月からは保健師として勤務する予定です。

【別科での生活について】
 別科での一年間は、本当にあっという間です。別科では講義を聴いて勉強だけしていれば良いというものではなく、学生が主体的に動いたり、自らの意見を発信したりする姿勢が求められます。当初は慣れない部分もありましたが、養護教諭に限らず、社会で働いていく上でおそらく求められるものだと思うので、別科での生活の中でそのような姿勢を意識して過ごすことができたのは良かったと思います。また、別科は全国から様々な背景をもつ人が集まります。色々な考え方、価値観に触れることができ、自分自身の視野を広げることができたと思います。

【就職について】
 私は高校時代から養護教諭を目指していました。医療の専門知識をもって職務にあたりたいと考え、看護の道から養護教諭を目指すことにしました。大学に入学してから看護の学びを進めていく中で、保健師にもなりたいと思うようになりました。別科に入学した時点では、第一志望は養護教諭でしたが、心のどこかで「保健師になりたい」という気持ちも持ち続けていました。
 教員採用試験の準備を進めていくときに、保健師の試験も受けるか悩みました。ですが、第一志望は養護教諭だったこと、保健師か養護教諭で気持ちがブレるのを避けたかったことから、教員採用試験のみを受けました。結果は、一次試験は通過したものの、二次試験で不合格でした。
 教員採用試験に落ちて、「これから自分は何をしていきたいのか」ということを改めて考えたときに、真っ先に浮かんだことは「健康をまもる仕事をしたい」ということでした。臨時採用を待つことももちろん考えましたが、「保健師になりたい」という気持ちも無視することができませんでした。もう一度自分の進路を選択し直すことができる状況になったので、「これは保健師になるチャンスなのかもしれない」と思い、保健師になることを決意しました。
 保健師の試験を受けると決めてから、試験本番までは1か月ほどしかなく、その間に実習や講義、修了研究、学会への参加などスケジュールも詰まっていたので、準備は決して十分とは言えませんでした。限られた時間の中でできることをするしかないと思い、保健師として働いている友人から情報収集をしたり、時間を見つけて勉強したりしました。準備を進めていく中で思ったのは、すでに保健師免許を持っている状態で就活できることの強さです。準備時間が十分ではなくても、国試のときに勉強した知識がアドバンテージになります。また、別科で学んでいることも強みの1つだと思います。養護教諭の職務等について理解していることは、学校保健と地域保健の連携において、必ず活かすことができると思います。保健師として就職を考えている人も、自信をもって試験に臨んでほしいと思います。
 最終的に、市の保健師として働くことが決まりました。対象は子どもから高齢者まで幅広いですが、別科で学んだことを活かして、地域の方々の健康づくりに尽力していきたいと思います。

【新潟について】
 新潟市(特に大学周辺)は海が近いので、湿度が高く風も強いです。傘も何本か壊れました。冬は特に厳しい気候になりますが、私は新潟に来てから秋が好きになりました。新潟の秋は晴れる日が多く、空気がさわやかで一番過ごしやすいと思います。新潟市は、大きい都市ですが自然もあり、「ほどよい都会」だと思います。春や秋のあたたかい時期には、信濃川沿いのやすらぎ提をよく散歩していました。色々な過ごし方ができるところが新潟の魅力だと思います。

【最後に】
 別科に入学した時点では、保健師として働くことになるとは想像していませんでした。ですが、教員採用試験に合格できなかったことは私にとって必要な経験だったと思います。努力したことが必ずしも結果に結びつくとは限らないことを学びましたし、経験しなければわからなかった痛みを味わうことができたからです。この経験が、今後出会う誰かを援助していく上で役に立つのなら、それで良いと思っています。また、就活等に関して、常に前向きな気持ちでいられたわけではなく、悔しいことも苦しいこともありました。しかし、そのようなネガティブな気持ちだけで終わりたくなかったので、自分を奮い立たせて就活を続けました。そして、何よりも、別科の仲間が心の支えでした。別科生は一緒に過ごす時間が長く、楽しいことも大変なことも共有していくので、苦しいときには互いに励まし合いながら乗り越えていきました。周りの仲間と支え合いながら、様々な経験をすることができました。これから別科に入学を考えている方も、きっと素敵な仲間に出会い、充実した別科生活を送ることができると思います。

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39期生 長岡 真梨子 さん
出身地:埼玉県
採用地:千葉県 私立高校 養護教諭

別科に入学した理
 私は看護保健系大学卒業後、救命救急センターで3年間の臨床経験を経て別科へ入学しました。
 元々、養護教諭という職に興味を持っており、保健師の資格から養護教諭2種で就職活動をしようとも考えました。しかし、大学の先生から看護師としての救急処置能力だけでなく、教職としての教育力も大切という言葉もあり、大学で学びなおす道を考えました。
 その際に、職場の先輩の同期が別科で学び、養護教諭として働いている話を聞いて身近に感じていたこと、実習が春と秋で分けて二回行うカリキュラムに魅力を感じ、別科で学ぼうと決めました。

実際に別科で学んで感じたこと
 養護教諭として働く上で、学校保健について学びを深めることは必要であったと感じています。座学で学校での役割や、どのような働きが求められているのかを知り、自分自身が考える養護教諭像に現実味や深みを増すことが出来ました。また、実習や授業の中で実際に授業を行う機会が多くありました。模擬授業は実践力を高められたと思います。グループで授業の指導案を考える事もあり、周りの良い考えを吸収したり、自分の意見をまとめられました。
 就職対策面としては、別科生、先生方のサポートがとても心強かったです。看護師免許を持ち、養護教諭を目指すという似た条件の別科生と勉強することは自分にとって心の支えにもなりました。別科の教室で一緒に教採の勉強をしたり、不安な時も励まし合ったことで、私も頑張ろうという気持ちになれました。
 また、就職対策をする時、大学には相談にのってくれる先生が沢山います。別科の担任の先生や、教職支援センター、サポートセンターと様々な先生方に相談させて頂き、どの先生も丁寧に対応してくれました。そのおかげで就職に対してどのような方針にするか、一人だけで抱え込まずに進むことが出来ました。

新潟での生活
 新潟は自然豊かであり、大学から日本海まで徒歩圏内です。夏の日本海の夕日はとても綺麗でおすすめです。冬は年によって、積雪量に違いがあるようです。今年はそれほどではなかったですが、去年は大雪だったみたいなので雪対策はした方が良いかもしれません。天気は曇りや雨が比較的多いので、折りたたみ傘か、置き傘をおすすめします。
 別科は年齢、地域様々な人が来ています。そのため、自分とは違う考え方や学びを持っており、話をして自分の世界観が広くなれたと思います。地域おすすめの観光地を聞いて、石川県、富山県の旅行をした事は、とても楽しい思い出となりました。病院での臨床経験がある人でも、違う科の話を聞ける良い機会にもなりました。
 別科での1年間は非常に濃く、あっという間に感じた1年間でした。
 春より千葉県の私立共学高校で養護教諭として勤務予定ですが、この1年の学びは必ず基礎となり活かされると思っています。別科で仲間と学び、生活した事は、私の一生の良い思い出になりました。

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39期生 MN さん
出身地:富山県
採用地:新潟県 養護講師

後輩へのメッセージ

・別科に入る前
 私は、看護師経験が10年あります。看護師という仕事にやりがいを感じながらも、養護教諭への興味を長い間持っていました。お金やキャリアなどの不安から、なかなか行動に移せずにいましたが、最後の挑戦だと勢いをつけ、別科の受験を決意しました。
 仕事をしながらの受験勉強は大変でしたが、別科に入学することを考えると頑張れました。しかし一回りも年齢が離れている方々とうまくやっていけるかとても心配でした。

・入学してから
 入学前の不安はすぐになくなり、みんなと打ち解けることができました。同じ目標に向かって頑張っている仲間の存在はとても大きかったです。
 学生という立場となり、仕事をしているときよりは自由時間も増えるのだろうと思っていましたが、想像以上に別科での日々は忙しいものでした。
 委員会活動では、協力することや報告・連絡・相談など、仕事の基本を思い出すことができ、仕事の仕方を振り返るよい機会となりました。
 また、教員採用試験対策では、一人で勉強を続けられるか心配でしたが、仲間と一緒に勉強することで、モチベーションを保つことができました。

・就職を決めるにあたって
 残念ながら、希望の自治体には不合格となってしまいました。今後、どうすべきか迷っていた時に、新潟市での非常勤講師のお話をいただきました。希望の土地ではなかったため迷いましたが、養護教諭としての経験を積みたいと強く思いました。
 別科では、意見を持つことの大切さを学んできました。養護教諭として仕事をする上でも、この学びを活かせるよう努力していくつもりです。
 春からは複数配置の高等学校にて働きながら、次の採用試験に向けて頑張りたいと思っています。

・新潟での暮らし
 新潟は、4月でもなかなか温かくならず、冬用のコートを出したこともありました。また、曇りが多く、たまに晴れたときはとてもうれしかったです。
 新潟大学はとても広く、よい運動になると感じます。また自然が多く、空気がきれいで気持ちがよいです。
 車がないと大変かと思いましたが、実際は交通網が発達しており、車がなくても生活していけると思いました。大学周辺の他に、新潟駅周辺も楽しく開拓することができました。

 別科での1年間は本当にあっという間でした。辛いこともありましたが、全ての思い出が、私にとって素敵な宝物です。
 入学する前は迷いもありましたが、別科に来られてよかったと思っています。今、同じように迷っている人がいるなら、私はぜひ別科を受験してみてはどうかと勧めたいです。別科での学びは、人生の財産になると思います。

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38期生 Aさん
出身地:新潟県
採用地:川崎市 養護教諭

「後輩への一言」

 私は新潟県出身です。神奈川県川崎市にある3年生の看護短大を卒業後、別科に進学しました。平成30年度から川崎市で養護教諭として勤務する予定です。

・教員採用試験の準備について
 私は看護師国家試験が終わった後すぐに、別科に入学する前の3月から準備を始めました。試験は、川崎市を受けたいと前々から考えていたので、川崎市の試験内容や評価規準などをすぐに調べました。自治体によって試験内容が全く異なるので、早めに決めて準備することを勧めます。勉強方法は、主に過去問を解いていました。他にも東京アカデミーの参考書などを使っていました。別科入学後は、授業の有無に関わらず、朝7時半ごろには学校に着き、勉強をし、放課後は18時や19時まで学校に残り勉強をしていました。私は、実家生で、家が車で40分ほどかかるところだったので、朝早く登校するのが少し大変でした。しかし、勉強する学生は何人もいたので、みんなで励ましあいながらがんばることができました。

・新潟でのくらしについて
 私は新潟県出身なので、新潟の天気の悪さや雪は慣れていました。しかし、今年はとても雪が降ったので、防寒や除雪などが大変でした。公共交通機関もよく乱れるので、余裕をもって行動することがとても大切だと思います。また、基本くもりで、いつ雨が降るか分からないので、教室に置き傘をしておくのがよいと思います。

・学校生活について
 私は教員採用試験の一次試験が終わった後、アルバイトを始めました。夏ぐらいになると別科生のほとんどは、アルバイトをしていたみたいです。飲食でする人やデイサービスなどで看護師のアルバイトをする人などもいました。教員採用試験が終わると時間に余裕もできると思うので、学生でしかできないキャンパスライフを満喫することをおすすめします。新潟でしか体験できないこと、食べれないものもあるので、ぜひ新潟での生活を楽しんでもらいたいです。

 別科生には、色々な経験をして別科に入学をした人たちがたくさんいます。そのため、自分の中の世界観も広がり、多くの知識を得ることができました。私は、養護教諭として働いていきますが、もし、別科にきて養護教諭として働くことにならなくても、決して無駄な1年になったとは考えられないです。別科にきてとても良かったと感じると思います。

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38期生 品田 奈保 さん
出身地:山梨県
採用地:山梨県 養護教諭

【別科に進学した理由】
 私は栃木県出身です。4年制大学の看護学部を卒業して、別科に進学しました。養護教諭を目指したきっかけは、養護教諭として働いている姉の影響が大きいと感じています。大学入学時は小児看護で子どもの健康に携わりたいと考えていましたが、姉から学校の話を聞くうちに養護教諭として子どもの健康を支えると同時に、子どもと教育者としても関わりたいと思い、進学を決めました。

【別科での1年間】
 別科での1年間は本当にあっという間でした。特に4、5月は慌ただしく、あっという間に過ぎてしまったように感じます。講義や実習、教員採用試験の勉強の同時並行はなかなか大変でした。しかし、友人と支え合い、時にはお気に入りのお店などで息抜きをして、乗り越えることが出来ました。  1年間を通して、忙しい時期とそうでない時期が程よいバランスであり、定期的にリフレッシュしながら過ごすことが出来ました。また、友人と過ごす時間はかけがえのないものです。今後、お互いに支えとなる友人を見つけることが出来ました。

【教員採用試験について】
 教員採用試験において、私が一番悩んだことはどの自治体を受験するかでした。私は栃木県出身ですが、栃木か縁のある山梨にするか直前まで決められませんでした。関東甲信越は同じ日程で試験を実施するので、両方を受けることはできません。そのため、ぎりぎりまで悩もうと思っていましたが栃木の締切が早く、家族や友人、先生方に相談に乗ってもらい決めました。決断したポイントとしては、試験内容や県の教育目標、地域の環境などです。山梨県の1次試験は面接や小論文がなく、筆記試験のみだったので、私には合っていたように感じます。ですので、皆さんも受験する自治体を決定する際には、早めに幅広い視点で調べるとよいと思います。  また、教員採用試験にとって別科での講義や養護実習はとても役に立ちました。特に私は講義をしてくださる先生方や実習先の先生など、たくさんの先生方と触れ合うことで、養護教諭観が広がり、自分がどのような養護教諭になりたいか考えを深めることが出来ました。

【新潟での暮らし】
 新潟市はそこまで雪はひどくない、と聞いていたので私は油断していました。が、今年は当たり(?)年だったらしく、近年まれにみる大雪でした。しかし、私にとっては初めての大雪だったので、新鮮な経験でした。雪はたくさん降りましたが、主要な道は除雪がきちんとされるので、生活に支障はありませんでした。また、海無し県に住む私としては、徒歩20分で海に行けることはとても魅力的でした。夏はちょうど忙しい時期でしたので、あまり海を満喫できなかったのが心残りです、、、。

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38期生 近澤 伸章 さん
出身地:東京都
採用地:千葉県 私立中高一貫校 養護教諭

後輩へのメッセージ

 私は保健師の資格をベースに養護教諭2種の教員免許は持っていました。病院を退職し、いざ養護教諭として就職を考えたときに、多少の知識と小児科で働いた経験はあっても、学校のことはわからないことだらけだし、このまま就職しても十分に力を発揮できないと思い、別科受験を決意しました。

【新潟大学を受験するにあたって】
 全国にいくつかある養護教諭特別別科のうち、新潟大学に決めた理由をあげます。
 1つ目は、教育実習が2回に分かれていて複数の校種で実習ができ、教員採用試験前に前期の実習が組まれているからです。看護の病院実習もそうですが、現場の空気に触れているのといないのとでは、採用試験の際に説得力が違うと思います。
 2つ目は、別科のホームページが充実していたからです。年間のスケジュールやカリキュラムの実際、先輩からのメッセージのページを見て、学校生活をイメージできたことが私には大きかったです。また、夏に別科の説明会が開かれ、そこで実際に質問し、疑問点を解消することもできました。

【別科に入学して】
 別科での1年を振り返ると、入学して本当に良かったと思っています。授業の一環で登山やキャンプをしたり、学祭で出店したのも楽しい思い出です。新大別科は、ただ教員免許を取得するだけの場ではないです。教員として、社会人としての基礎基本を訓練し、スキルを磨く場でもありました。
 入学前は、ホームページの情報から非常勤の先生が多い印象を受け、授業の質はどうなんだろうと思っていました。しかし、そんな心配は無用でした。現職の養護教諭の先生や、長年現場で働いてきた先生による授業はとても説得力があり、興味深かったです。また、現職の養護教諭には新大別科出身の先生も多数いて心強いです。

【実習について】
 私は新潟市内の小学校と中学校で教育実習をしました。片方は都会の学校、片方は野生動物が出るような田舎の学校でした。通うのが大変な学校も中にはありますが、総じて実習環境は良いと思います。

【就職について】
 私は千葉県にある私立の中高一貫校に採用が決まりました。私立学校の採用で大事なことは、自分がどう児童生徒に尽くせるか、どう学校運営に貢献できるか答弁し、欲しい人材としてうまくマッチングするかだと思います。
 私は、絶対に在学中に養護教諭の採用を勝ち取るんだ、という強い一念を秘めつつ、あきらめずに何度も履歴書を書き就職活動を続けてきました。これから養護教諭として、抜苦与楽の精神で励んでいきたいと思っています。

【新潟での生活】
 今年は積雪がすごい年でした。胸下まで雪が積り、雪国を実感しました。また、私の印象として大学近辺は天候の日内変動が激しいです。そして風も強く傘をさすのをためらいます。そんな新潟の天候を1年間体感するのも悪くないと思いますよ。
 休日は海辺をドライブしたり温泉に入ったり、新潟のおいしいものを沢山食べたりして過ごしました。もちろん勉強の進み具合を考えつつですが。あと長岡の花火大会は必見です。
 養護教諭の採用は狭き門ですが、別科での学びが必ず生きると思います。養護教諭を志す強い意志があるなら、ぜひ別科を受験してみてはいかがでしょうか。

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38期生 新野 未知留 さん
出身地:群馬県
採用地:群馬県 養護教諭

 私は平成30年度から地元の群馬県で養護教諭として勤務する予定です。大学卒業後、養護教諭になることを目指して新潟大学の養護教諭特別別科に進学しました。

【別科に進学するまで】
 別科に進学することが決まると、すぐに看護師の国家試験を控えていました。そのため、国試の勉強を中心にしつつ、7月の教員採用試験の1次に向けて問題集などを少しずつそろえ始めました。国試が終わると時間に余裕ができるので、旅行やアルバイトをしながら、受験する自治体の過去問の傾向を知り、教職教養ランナーを用いて勉強を始めました。

【別科での生活(前期)】
 4月に入学すると、新しい環境、新しい仲間でとてもウキウキした気持ちであっという間に4月が過ぎていきました。教採対策として生協で東京アカデミーの養護教諭の問題集を購入しました。購入すると、試験勉強を始めようという気持ちの切り替えができ、それとともに1次試験まであと3か月もない現実に少し焦りを感じました。私が受験した群馬県は、1次試験は筆記試験のみです。いくら私が養護教諭になりたい気持ちを強く持っていたとしても、1次試験を突破しなければ私自身を見てもらえないので、とりあえず1次試験突破にむけて本気で勉強しました。
 春期実習では、実習先の養護教諭からは多くのことを学ばせていただきました。人生初の授業も緊張しましたが、やってみることで自分の課題や楽しさを知ることができました。養護教諭としてどのように対応するのかというのは、2次試験の面接でも問われるものですが、まさに春期実習で学んだことが面接で問われ、自信をもって回答できました。
 入学してから教員採用試験まで本当に駆け足で時間が過ぎていきましたが、授業や実習での学びはすべて試験に通じるものであると感じました。

【別科での生活(後期)】
 後期は文化祭や秋期実習、修了研究があったりと、時間があるようでないような、不思議に時間だけどんどん過ぎていってしまいました。試験に合格してからも、私は勉強を続けました。周りからは、何をそんなに勉強しているのかと思われていたと思います。別科には『健康教室』『健』『心とからだの健康』という3種類の雑誌が何年分も置いてあります。合格が分かってからは、春から一人職として新任だろうが専門性を求められると思ったため、雑誌を読んで、救急処置の対応や保健室経営の工夫などをノートに記していました。実習が近くなると保健だよりの作成などで手に取る機会があると思いますが、1度目を通してみることをおすすめします。参考になるし、面白いですよ!!

【教員採用試験の対策】
 教員採用試験に向けた時間が私の別科での全てのようでした。私は4月下旬ころから本格的に教員採用試験の勉強に取り組み始めたと思います。私の勉強場所は別科の控室でした。入学後、一足先に勉強モードに突入したため、自分自身、やらないといけないという気持ちと、他の友だちみたいに遊びたいなという気持ちがあり、しんどくなる時もありました。しかし、私だけでなく、同じように今年の教員採用試験で受かりたいと思う仲間もいました。同じ志を持つ仲間が自然と控室に集まり、教え合ったりしながら切磋琢磨できたことが、私にとって本当に心強く感じました。私は朝勉強派だったので、朝早く学校に行き1限までの間、そしてお昼休み、放課後と勉強をしていました。1次試験前には、同じく切磋琢磨してきた仲間に背中を押され、自信をもって臨むことができました。
 1次試験が終わると、2次試験対策に向かいました。小論文の添削、面接練習は教職支援センターや、別科の先生に見ていただきました。面接練習や実技練習は、別科の友だち同士でも何度も行いました。夏休み中は三角巾と包帯が必需品となり、教室内に実技練習スペースを確保したり、2次対策をしながらも充実した楽しい夏休みだったと思います。地元に戻ってからも、母校の養護教諭や体育科の先生、校長先生にもお世話になって、実技や面接対策をしていただきました。
 教員採用試験までは本当に短い時間で大変かと思いますが、同じ志を持つ仲間と高め合いながら、活用できる物や人を上手く活用し、自分の目標とするところまで頑張ってください。

【最後に】
 新潟の雨と風にはビニール傘は敵わないことを知りました。そして何より、新潟市は雪が降っても積もらないと思っていたのに、、、。度重なる最強寒波の襲来で何度も群馬に帰りたいと思いました。本気で雪かきをして、これもいい経験だったと思います。
 別科での1年は本当に短いです。この1年は自分の気持ち次第でどうにでもできると思います。自分が別科での1年をどうしたいのか、その後の未来をどうしたいのかを考えてみてください。別科には色々な考えを持つ人たちが集まります。私は本気で勉強することを選びましたが、私の選択に後悔はなく、とても楽しく、大切な思い出となりました。控室で勉強したり、おしゃべりしたり、ピザ食べたり。別科と出会えた仲間に感謝の気持ちでいっぱいです。
 入学後の自己紹介時、私は「人前で話すことが苦手です。」と言いました。ですが、1年間で何度も人前で話すことを経験し、修了研究発表時には、そこまでの緊張もなく自分の発表をしていました。1年間で自分の考えも変わり、自分自身の成長も実感できました。養護教諭の勉強をする環境、自分自身が成長する環境は整っていると思います。  養護教諭に興味があるなら、ぜひ別科で1年過ごしてみてください。

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平成29年度3月修了
37期生 滝本 南美 さん
千葉県 養護教諭採用

 千葉県の出身です。四年制大学の看護学部を卒業した後看護師として四年間病院で勤務し、別科に進学しました。平成29年度から千葉県の養護教諭として勤務する予定です。私は学童期や青年期の疾病の一次予防について興味があったため、養護教諭という職業に就きたいと考え、看護師四年目の時に養護教諭の資格を取るために別科への進学を決意しました。

【別科に進学した理由】
通信制の大学で資格をとる選択肢もありましたが、私が新潟大学の別科に進学した理由としては三つあります。一つ目は新潟県には上越新幹線が通っており、首都圏から一番近くアクセスも良い事、二つ目は通信制の大学では資格取得に2年かかりますが別科なら1年で済むこと、三つ目は同じ目標を持つ仲間と一緒に学びたかったこと、です。

【別科での1年間】
 別科に入学してからの1年はあっという間でしたが、多くの学びを得たり、たくさんの思い出を作ることが出来たと思っています。
 別科の先生方からは授業を通して養護教諭として必要なことや心構えだけでなく、教員採用選考のための様々な情報、社会人としてのあるべき姿や行動についてなど、本当に多くのことをご教授いただくことができました。私の場合、授業で先生に質問された内容が、実際の教員採用選考の小論文で出たという経験もあり、別科で学んでいなかったら養護教諭にはなれなかったと考えています。また情報交換や悩みの相談などが別科のクラスメイト同士で出来たことは、私にとって大きな支えになったと思います。他にも私は大学のサークルに入っていたため、全く違う学部の人たちと交流することが出来たのは、楽しかっただけでなく物事について違う視点や考え方を得ることにつながったと思います。

【教員採用選考について】
 私にとって看護師経験があったことは、教員採用選考に合格する上でとても強みになったと思います。実際に勤務し患者様の支援をする中で学んだことは、養護教諭としても生かせると信じています。また自治体によっては看護師経験があると選考内容の一部免除がある場合もあります。早めに受けたい自治体の募集要項や、一緒にその自治体の学校保健に関する施策について調べることをお勧めします。
 大学を出てすぐ別科に進学し教採を受ける方、別科を卒業して看護師として勤務してから教採を受ける方もいますが、私のように看護師として勤務してから別科に進学するという選択肢もあると私は思っています。別科生には様々な立場の方がいましたが、そのおかげでお互いにたくさんのことを学びあえた面もあると思います。

【新潟での暮らし】
 新潟県といえば豪雪のイメージがありましたが、新潟市はそこまで雪が降らないので驚きました(佐渡との位置関係によるものらしいです)し、関東出身者の私でもあまり不自由なく過ごすことができました。また新潟は何を食べてもおいしいと思います。きれいな水と米があり、おいしい食事が出来たことは、教員採用選考や実習などによる疲れやストレスの発散に貢献してくれたと思います。新潟駅周辺は遊ぶ場所やおいしいお店もありますし、東京まで新幹線なら2時間程度で着くので、イベントなどが東京であっても遊びに行くことはそこまで難しくはありません。天候は曇りが多いですが、ずっと空ばかり見て生活するわけではないので気にならないと思います。総じて新潟の暮らしは私にとって快適だったと思っています。

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平成29年度3月修了
37期生 B さん
「後輩への一言」

 新潟大学の魅力は大きくわけて2個あります。
 1つめは実習のカリキュラムです。他の別科は1か月間1つの校種の学校に実習へ行くということが多いみたいです。しかし新潟大学は春と秋に2週間ずつ実習を行います。春と秋に2回行くため校種を小学校、中学校と2つ選べることが多いです。そのため1年間という短い別科生活で、小学生と中学生に触れ合う機会があるため私にとっては収穫でした。私の自治体の教員採用試験では面接で必ず「実習はもうしたか?」「どこの校種でしたか?」「学んだこと?」を聞かれます。そのため、教員採用試験前に実習があったことも魅力だと思います。また他の別科にはない特別支援学級への見学実習も1日あります。特別支援学級というものにイメージがわかなかったためこの実習も魅力の1つだと思います。

 2つめは教員採用試験対策です。別科には別科の先生が2人いらっしゃいますが、教員採用試験対策として、全学教職支援センターがあります。もちろん、別科の先生に頼んで時間を頂いて相談したこともありましたが、私はこの全学教職支援センターを大きく活用しました。毎週木曜の5限の教員採用試験対策の授業を受けるだけではなく、個人的にもアポをとり、教員採用試験のエントリーシートや、模擬授業、面接練習、小論文の対策をしてもらいました。毎週木曜5限の授業は掲示板に貼ってあり見逃しやすいので注意してください。また全学教職支援センターの場所も分かりにくいです。わからなかったら周りに聞いてはやめに行動してください。全学教職支援センターは別科だけではなく他の学部生も利用します。入学してすぐ教員採用試験のエントリー(5月6月)があります。なので入学してすぐアポをとりにいってもいいいかもしれません。

 最後に、私は別科の入学がゴールだと1つも思っていませんでした。なので、別科入学前から、看護の国家試験と範囲が被る「救急処置」「疾病」の教員採用試験の養護教諭の専門分野を東京アカデミーの緑の参考書を用いて解いたりしていました。入学後も、絶対一発合格するという強い気持ちを持ち、勉強しました。無事養護教諭の合格が決まりました。また、予防に関する仕事に興味があったので、県の保健師も受け、合格しました。別科には看護師や養護教諭だけではなく、保健師になる人も結構います。
 1年間自分がどう過ごすかで、進路も変わってくるでしょう。残念ながら別科には養護教諭になりたくて入ってくる人ばかりではありません。正直モチベーションが下がるような発言をする同級生もいました。なので、ともに一緒に頑張れる人を見つけて頑張ってください。私はがっつり勉強!!というわけでもなく、適度に遊びましたが、息抜きしながら、自分にとっての優先順位は何なのかを考え(他人に流されない)、広い視野と行動力を持って過ごすと、いいと思います。1年をどう過ごすかはあなた次第です。ぜひ有意義な1年にして下さい。

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平成29年度3月修了
37期生 千葉知美 さん
私立高等学校 養護教諭採用

別科に進学するまで
 私は別科に入学するまで、地元の病院で3年間看護師として勤務をしていました。臨床経験を通して、改めて健康であることの大切さを実感し、子どもたちに命の大切さや病気を予防することの重要性を伝えたいという思いから養護教諭を志望し、別科に進学することを決めました。全国にある別科の中でも、新潟に決めた理由は、地元から一番近いという理由もありましたが、この「先輩からのメッセージ」を読み、1年間の具体的な大学生活の流れや生活がよく分かったことがきっかけです。

別科での生活
 入学すると、前期の授業が開始するとともに教員採用試験の準備を進めなければなりません。慣れない土地での新生活や初めての教育実習もある中での勉強は、辛いと感じることもありましたが、貴重な経験になりました。別科のクラスメイトは、年代も出身地も様々で、いろいろな考えを持つクラスメイトと過ごす時間はとても楽しかったです。温かく、優しい皆に支えられた1年間でした。

就職を決めるにあたって
 私は4月から私立高校の養護教諭として働くことになりました。就職試験では、「どのような養護教諭になりたいか」「自分がその就職先にどう貢献できるのか」をアピールすることが大切だと思います。

新潟の気候について
 新潟に来て一番驚いたのが気候でした。突然の雷雨、強風、どんよりとした曇り空に最初は戸惑いますが、徐々に慣れるので大丈夫です。冬は突然雪が積もることもあるため、防水用のブーツを持っているといいと思います。

 別科で過ごした1年間は、自分のやりたいことが何か、自分を見直す大切な時間でした。
支えてくださった先生方や友達に感謝の気持ちでいっぱいです。
実習や試験、論文など大変なこともあると思いますが、終わった後には「乗り越えてよかった」と必ず思えます。新潟での生活を楽しみながら、1年間頑張ってください!!

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平成29年度3月修了
37期生 C さん
保健師採用

 私が別科への進学を決めたのは大学4年生の夏です。看護師、保健師実習の中で多職種との連携が大事であると学びましたが、学校保健と地域保健との連携を深めるためにどのようなことが求められているのか、学校側の視点から見てみたいと思い別科への進学を決めました。

 別科入学後は、大多数の別科生が教員採用試験を受験することもあり、私自身も教員採用試験対策を行っていましたが、運良く地元の保健師の募集も出たためそちらも視野に入れながら勉強を進めました。

*教員採用試験に向けた準備
 試験に向けた準備としては、まず受験内容が自治体によって大きく異なるため、受験を考えている自治体の過去問には早めに目を通しておいた方が良いかと思います。
 小論文や面接は教職支援センターが利用できるので是非利用してみてください。

*保健師採用試験に向けた準備
 保健師の募集時期は自治体によって大きく異なります。教員採用試験とほぼ同時期に試験が行われる自治体もあれば、秋以降に一次試験が行われるところもあります。市町村によっては、募集の無い年がある自治体もあるので採用に関する情報収集はこまめに行った方が良いかと思います。
 保健師を受験するにあたり、既に保健師資格を取得している点は有利であると思います。また、別科で学校保健を学んでいるという点は他の人たちとは異なる大きな強みです。保健師を受験する方は尻込みせず、自信を持って受験してください。

*新潟での暮らしについて
 進路が決まり、修了研究論文にも目途がつくと比較的時間に余裕が出来始めます。ウィンタースポーツを楽しんだり、アルバイトに勤しんだりと人によりその過ごし方は異なりますが、私は自動車学校とアルバイトに時間を費やしました。ただあくまでも学生ですので勉学を最優先にしてください。
 気候については雪がほとんど降らない、積もらない新潟での生活は快適なものでした。ただ冬場は何といっても雷がすごいです。あまりイメージはないかもしれませんが県内出身の人に聞くと常識らしいです。

 別科での生活は1年と短い時間ですので、ぜひ満喫してください。

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平成29年度3月修了
37期生 RN さん
保健師採用

【別科を受けた理由】
 私は中学生の頃から養護教諭という職業に憧れを抱いていました。高校時代に出会った先生方のアドバイスを受け、看護師免許を取得した上で養護教諭の免許を取得しようと決意しました。看護大学へ進学しましたが、思いはぶれることなく、4年次に別科を受験しました。縁があって2016年の春、新潟大学養護教諭特別別科に入学しました。

【別科での生活】
 まず別科に来て驚いたことは、看護師経験者が多かったことです。別科の中では同期の仲間ですが、人生においては先輩方であるため、よく相談にのってもらうことがありました。別科は全国各地から様々な年齢や経験者の集まりであったため、この1年間の生活は新鮮に感じました。
 普段の学校生活については、個人的な意見として、前期はとても大変でした。別科での生活に慣れること、初めての養護実習、教員採用試験の勉強と受験…あっという間に夏休みを迎えました。後期は授業数も減りかなり時間ができましたが、グループで保健指導の準備、修了論文の作成などがあり、暇だということはないと思います。ですが、時間を見つけて仲間たちと楽しく過ごしました。

【就職について】
 結論から言うと、来年から保健師として働くことが決まりました。決して養護教諭を諦めた訳ではなく、むしろ養護実習を通して養護教諭になりたい思いは一層強まりました。ではなぜ保健師を受けたのか。私は大学卒業後ストレートで別科に入学したため、働いた経験がありませんでした。教員採用試験を受験して不合格だった場合、講師として声がかかるまで待つことを入学当初は考えておりましたが、必ず声がかかるとは限りません。養護教諭の免許を取得できれば、またいつか教員採用試験を受験することは可能であり、早く就職先を決めて安心したい気持ちが強まっていたため、関心があった保健師の試験を受験しました。無事に試験は合格できたため、今春から地域の方々の健康をサポートする立場として努力したいと思っています。そして、またいつか教員採用試験を受験し、養護教諭になりたい思いを叶えたいです。

【1年過ごして】
 新潟の気候について、私は北陸で育ったため特に違いを感じることはなかったのですが、一つ言うとしたら、大学周辺は風が強く、強風が吹いているときは外を歩くことが辛かったです。傘が何本か壊れてしまいました。防寒対策は万全にしておくと良いです。
 たったの1年しかない新潟生活ですから、ウィンタースポーツに挑戦したり、美味しいお米や日本酒を沢山味わってください。あっという間に別科の生活は過ぎてしまいますが、それだけ充実する期間であるため、看護師免許を持っていて養護教諭を目指したい気持ちがある方は、ぜひ受験されてみてはいかがでしょうか。

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平成28年度3月修了
36期生 後藤未帆さん

 私にとってこの1年は、色々なことを考えた1年でした。

 福島県出身ですが、寒さに弱い私にとって、新潟での生活は生きていけないかも…と想像していました。しかし、別科の教室は、管理をきちんとすれば、便利に使用することも可能です。冷暖房完備、ヒーターやポット、電子レンジなど設備が充実していて、正直、1人暮らしの家より快適でした。(笑)雪も降りますが、少しの雪で交通網がパニックになる関東圏とは違い、除雪車も早くから走っていたり、地域の方々の協力もあったり、特に電車も強かったりで、そこまで雪に悩まされることはないと思います。(雪で電車が止まっても、バスが動いていることがあるので、全く動けない…ということはないです。)日本海側では一生生活できない!と思っていましたが、東日本なら頑張れるかも…と思えるようになりました。

 1年間という短い時間を、どれだけ有効に使えるか、が重要だと思います。勉強をするのも遊ぶのも自分次第、強い意志が必要だと思います。しかし、その中で同じ目標を持つ仲間との励まし合いも頑張れる要素だと思います。別科生は全員が看護師免許を持っていますが、臨床経験者でも働いていた場所は様々です。別科生や先生方から話を聞き、考え方の幅が広がりました。様々な年齢、経験を持つ人と関われるところも、別科の魅力だと思います。

 やることも多いですが、充実した1年にできると思います。仲間と支えあいながら、目標に向かって頑張ってください。

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平成28年度3月修了
36期生 横川翔子さん

【別科への進学】
 私は四年制大学で看護師免許を取得しました。 しかし、周りの友人とは少し意識が異なり、看護師の資格が取得できる大学に入学しながらも、高校生の頃から看護師として働く意志はありませんでした。
別科に関しては、大学入学当時から私の中で選択肢の一つとしてありました。
大学在学中には、様々な出会いや経験があり、他の道に進むことも考えましたが、高校生の頃から教員への憧れがあったこと、健康に関する興味があること、子どもが好きなこと、最後のモラトリアムが欲しかったことなどから別科へ進学しました。

【別科での生活】
 別科には看護師免許を取得しているという共通点はあるものの、幅広い年齢、出身地の学生がいます。
また、別科には委員会活動という学生による主体的な学生生活の運営が求められる伝統があります。
そのため、それまでの学生感覚とは大きく異なった別科での学生生活でした。しかし、これらの環境によって人として大きく成長できたと思います。
一方で、自由な時間も多く、学生生活最後の一年としてふさわしいくらい、やりたいことを全力で楽しむこともできました。

【教員採用試験】
 別科に進学するからには教員を目指し、教員採用試験を受験するということは別科入学前から考えていました。また、別科に入学して3ヶ月で対策をすることは相当大変であることも想像がついていました。
そのため、看護師及び保健師の国家試験の終了後、教員となる友人に教員採用試験についてや勉強方法について話を聞きました。
これが別科入学後スムーズに教員採用試験対策をするのに本当に役立ちました。
入学してから対策をするのではなく入学前から何かしら手をつけておくことをお勧めします。(とはいうものの卒業旅行に行きまくり、ほとんど何も勉強していませんでしたが…)
勉強に関しては、無理をしないことだけが私のポリシーでした。
環境の変化や、別科での教員採用試験モードが息苦しく、ストレスが溜まりそうなら何もしないようにしました。
人はそれぞれペースや勉強方法が違うので、人と比べて焦ることやストレスを溜める必要はないと思います。

【一年を通して】
 私は高校までは京都、大学は横浜、そして別科へ入学して新潟へと来ました。
正直、入学時には新潟に一人も友だちはおらず、遊ぶところは何もなく、天気は悪い日の方が多く、自分の中ですごく冒険をした気分な一年でした。
しかし、友人に恵まれ、自然に囲まれ、新鮮な冬の雪景色を見ることができ、人としてより豊かに、そして成長することができた一年となりました。
この一年、私を支えてくださった方々に深く感謝申し上げます。

また、別科へ入学をされる方は、是非自分なりの目的意識をもって一年間楽しんでください!

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平成28年度3月修了
36期生 A子さん
【別科での生活】

 別科では、4,5,10月に附属新潟小中学校での健康診断実習、6,10月に養護実習があります。ここで、健診の流れや養護教諭の動き等を実践の中で学ぶことができます。実習に当たり、事前に参考書で予習してから行きました。また、現場で分からないことは友人や先生に聞くことで学びを深めることができました。さらに、子どもたちとの実際に接し、子どもの実態を感じることができるとともに、子どもたちからパワーをもらいました。

 次に、講義についてです。講義の中で環境衛生検査の練習をしたり、グループで模擬授業を行ったり、実践が多かったです。また、“養護教諭実践研究”では、毎週、新潟県内の養護教諭や教諭、管理職、地域の保健機関の方などが外部講師として講義に来てくださいます。ここで、講師の方の経験を踏まえての様々な話が聞けます。毎週、多様な話が聞くことができるため、とても楽しみでしたし、養護教諭になりたい気持ちが膨らんでいきました。

【教員採用試験について】

 私は、別科入学前の2月までは看護師保健師国家試験の勉強に勤しみ、3月は卒業旅行で青春を満喫していました。

 4月に入学すると、一次試験までは3ヶ月しかありません。手始めに、参考書を買いました。東京アカデミーの「養護教諭」「教職教養」、自治体の「養護教諭参考書・過去問」「教職教養過去問」です。主に使用したのは東京アカデミーで、講義が終わったら図書館に行き勉強しました。「養護教諭」に関しては間違った箇所をチェックして、付箋にまとめました。一次試験終了までに5周くらいしたと思います。「教職教養」に関しては、自治体によって出やすい分野があるためその分野を中心に勉強しました。

 面接は、教職支援センターで面接練習を何度も行いました。センターの先生はとても熱く親身に関わってくださいました。願書のPR欄も指導してもらいました。

 二次試験は面接と実技と小論文と英会話でした。実技は友人と出やすい箇所を中心に練習しました。面接と小論文は教職支援センターの先生に指導してもらいました。英会話はYouTubeで検索したり、過去問を解いたりして少し練習しました。
短期間であるため、全力で取り組みました。これでよいのかと葛藤の毎日でしたが「やるしかない」と思って机に向かいました。

【新潟での生活について】

 みんな教員採用試験までは忙しいですが、その後は、たこ焼きパーティやソーセージパーティ、鍋など楽しく過ごしました。また、別科の教室には、休日や夏休みも学生がいて、一緒に勉強したり、おしゃべりしたりして楽しい休日が過ごせました。(私は初めての一人暮らしだったので、寂しくなれば、すぐ学校に行きました。)学生生活最後の一年です。ぜひ存分に満喫してください。

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平成28年度3月修了
36期生 B子さん

 高校生の時から養護教諭を目指していた私は、大学を卒業したら別科に入学し、養護教諭になりたいと思っていました。大学で4年間看護学を学び、卒業してすぐ別科に入学しました。

 いざ別科に入学してみると、4月は入学式やオリエンテーション、5月は健康診断実習、6月は教育実習、そして7月は教員採用試験と、本当に採用試験まで時間がなく、あっという間でした。採用試験の勉強は早くからはじめておいた方がいいよ、と言われていましたが、ほんとにその通りです。私は何の参考書を使って勉強したらよいかわからず、勉強が進みませんでしたが、多くの人が東京アカデミーの参考書を使用していました。基本的には、問題集を繰り返し解き、自分に合った勉強方法見つけるのが良いですが、自分の受験する都道府県は一次試験や二次試験に何があるのかをしっかりと把握することが大切です。都道府県により、一次試験は筆記試験のみや、筆記試験に加え面接試験もあるなど大きく違います。4月から勉強を始めるとすべての範囲を勉強する時間はなかなかないです。時間が限られている分、情報収集をしっかりと行い、対策を立てて取り組むとよいです。私が受験した県は、一次試験が筆記試験のみだったので、ひたすら知識を頭に詰め込みました。二次試験は面接、小論文、実技がありました。面接は教育支援センターに行ったり、実家に帰って親に聞いてもらったりしました。面接は決して得意なほうではありませんが、回数を重ねることで上達すると思います。

 今思い返せば、あっという間の一年でした。初めて実家を離れ一人で生活しましたが、特に気候が地元と全く違い、冬は新潟にいることを実感することが多かったです。個性豊かな仲間と過ごした1年間、多くのことを学び新たな考え方を知ることができました。  是非皆さんも別科に入学し、やりたいことをやり、充実した一年にしてください。

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平成27年度3月修了
35期生 A さん

 別科での一年は今までに体験した時間の中で、一番時の経つのが速く感じた一年でした。

 4月の入学式を終え、5月に健康診断実習、6月には学校での実習も始まります。7月に教員採用試験も控えているため、参考書を購入し、自分でノートを作りながら勉強をしました。8月から夏休みに入り、地元に帰りバイトをしながら二次試験の対策を行いました。8月下旬に二次試験があり、10月の初旬に合格発表があり、合格することができました。10月以降は秋期の実習や授業、論文、試験などで忙しく、あっという間の一年でした。

 教員採用試験の勉強は、自分に合う勉強方法を見つけることが大切だと思います。私は当初、図書館で夜まで残って勉強をしようと考えていましたが、いざ図書館にいってみると空気がなんだか合わず、最終的に自宅で勉強をするようにしました。

 春期の実習は、なぜこんな早い時期に実習をさせるのかと感じるかもしれませんが、採用試験で小論文や面接を行う際に、実習での体験は大いに役に立ちます。全力で実習を行うのが良いでしょう。

 初めにも記しましたが、別科での一年は本当に早いです。悔いの無いように、やりたいこと、やるべきことをやってください。

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平成27年度3月修了
35期生 B さん

 別科に入る前、入学前から早めに教員採用試験(以下教採)の勉強は始めた方がいいと先輩から言われていました。しかしどうやって、何を勉強すればいいのかわからず、学校で勉強の仕方を教えてくれるのではないかと思い、また学校に入ってから講義もあるのだし、そこから勉強始めればいいやと思って何も勉強せずにいました。

 実際に入学してみて、その考えは間違っていたということがわかりました。別科は日本各地から人が集まっており、教採も各都道府県によって試験内容が異なります。そのため看護の国家試験とは違い、自分の受験する県の参考書・過去問を見ながらひたすら自分一人で勉強しないといけないことがわかりました。また7月上旬の1次試験までは4月に入学後では約3か月しかありません。その間に春期教育実習も挟んでいるため本当に時間はありません。でもやれば受かります。入学当初先生が、別科には過去朝4時から学校に来て勉強して受かった人がいるとおっしゃっていました。私はそこまでは無理でしたが、朝6時頃から講義開始までの時間、放課後別科教室や図書館に残り夜10時までやれば相当な時間がとれます。私が受験する1次試験はペーパー試験のみだったので、詰め込みでいかに暗記したかになりました。これはひたすらやればいけます。

 養護の勉強については、過去問を解き始めると覚えることの膨大さに驚きながらもとにかくやるしかないと思いました。パソコンを横に文部科学省のホームページ等を開き必要なページを印刷して直接重要なところにマーカーを引いたりして、1つずつ解き、その解説を読んでという作業をしました。やっていて思ったのは看護と養護は違うということです。看護の時の知識で小児疾患に関してや解剖生理に関してはある程度カバーできますが、その他はほとんど新しいことで覚えるのが大変でした。講義では多少試験に関わる内容も行っていますが、それだけでは全く足りませんし、講義の進度に合わせていては7月上旬にある1次試験には間に合いません。講義は復習と思った方がいいと思います。養護に関する講義は試験に関してよりも、講義の中で実際の現場のお話を聴くことも多くなるので養護の基礎的な考え方が身に着くのではないかと思います。また、2次試験や面接等に役立つのではないかと思います。

 教職教養の勉強については、学校で教採用の講義が開かれていて、前年度の試験の解説講義をするときがありました。そこで全国の教職教養の問題を集めた冊子を貰えます。教職教養は全国どこでもだいたいどこを出題するかということが被ってくるので、いただいた冊子の問題と、出題されることの多い法律等を覚えればだいたいできると思います。

 一般教養は養護の覚える量の膨大さに手が回らず、私の受験した自治体では配点があまり多くなかったこともあり、ほとんど勉強せず試験に臨みましたが、幸いあまり難しい問題も出なかったので、なんとかなりました。

 小論文は学校での模擬試験で2,3回やり、別科は別科の講義で教採用の講義を受けられないことが多いのですが、受けられるときに教採の講義を受けてポイントを確認した程度で、ほぼ何もせず試験に臨みました。

 教採の勉強をする際には、自分の受ける場所の各試験の配点等もよくみてどこを勉強するか決めた方がいいと思います。全てを網羅して勉強する時間は、入学してから勉強を始めたのではとてもありません。

 1次試験終了後から結果が発表になるまで私は2次試験の勉強は何もしませんでした。気が気でなかったということと、2次試験は実技と面接だけだったということからほとんど知識を問われることがなかったためです。1次試験に合格したことがわかってから2次試験について取り組み始めました。共に1次試験を通過した友人と日赤の救急処置の本を使いながら実技練習を一通りするのを2,3回やり、あとは実家に帰って家族を練習台に実技練習をしました。

 面接については過去の先輩方が残してくださったものから質問事項を書き出し、それに対しての自分の回答を用意して暗記しました。面接についてはあまり不安に思っていなかったので特に練習せず臨みました。実際に面接を受けてみて、用意していた回答は3つくらいしか使わず、あとはその場で考えるという質問ばかりでした。用意しきった回答をただ読むように言ってはあまり良くないと言われていたこともあり、あまりガチガチに文章を作る必要はなく、根底の考え方を決めておけばあとは自分をそのまま出していけばいいのではないかと思います。


 1年間という短い時間で、教採のための勉強時間はもっと少なく、余裕はありません。入学後初めてでわからないことも多く大変だと思いますが、養護教諭になるのだという強い気持ちを持って、前期勉強に打ち込めば、合格することは決して不可能ではありません。是非とも、頑張ってください。

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平成27年度3月修了
35期生 C さん

 私は、この3月に別科を卒業して4月からは、乳児院で看護師として働くことになりました。別科にきて子ども達のこと、子ども達を取り巻く環境の変化について学んでいくうちに、もっと子ども達のことを知って、自分に出来ることを見つけたいと思い、養護教諭ではなく乳児院で看護師として働くことを決めました。きっと、別科に来ていなければこういう風に考えることはなかったと思います。

 私は、養護教諭への強い憧れから病院を辞め、別科に入学しました。養護教諭に対しての強い憧れが大きく実際の今の子ども達の現状や 学校では今、何が起こっているのか等々ほとんど知りませんでした。そんな中、別科での講義や養護実習を通して様々な環境の元学校に通っている生徒がいることを知りました。中でも養護実習において、施設から学校へ通っている生徒と接する機会がありました。それまで、私はこのような経験をしたことが無かったため、ただ、こういう生徒もいるのだという感覚でしかありませんでしたが、生徒と関わっていく中で公立高校に合格出来なければ施設を出なければいけない事や大人に対して、何も期待していないと発言する生徒にどうしたら少しでも考えを変わってもらえることが出来るのかと2週間考えましたが、答えは見つかりませんでした。答えが見つからないのは当たり前で、私がこのような経験をしたことが無かったからです。この養護実習がきっかけとなり、施設で働き子ども達の実態を知り、どのように関わることが子ども達への理解につながるのか知りたいと思い施設で働くことを決めました。実際には乳児院で働くことになるため、中学生、小学生と密に関わる機会はないとは思いますが、幼少期からどのように子ども達と関わりを持っていくことが必要なのかを仕事を通し、別科で学んだことを活かしながら学んで行きたいと思います。きっと子ども達の育ってきた環境や現実に私自身がつらくなってしまうこともあると思いますが、それでも、今の現実を知り、子ども達との関わりを学び少しでも自分に出来ることを見つけたいと思います。そして、いつになるかわかりませんが、私が子ども達に出来る何かを見つけたいと思います。

 ●新潟での暮らし
 千葉から新潟に来た私にとって新潟のこの曇り空に驚きました。初めのうちはこの連日の曇り空に慣れず気分も落ち込んでいきましたが、それでも、時々訪れる晴れの日は何かをしなくてはもったいないと思うようになり千葉に居た時よりも外へ行動するようになりました。そして、初めて見るような雪の量にも驚き、雪国ならではのスキーに今年初挑戦しました。新潟での生活は、初めは天候に左右されることも多いと思いますが、関東の人にとっては滅多に体験出来ない事だと思います。1年と短い時間ぜひ満喫して下さい。

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平成27年度3月修了
35期生 D さん

 養護教諭2種免許は、持っているし。いつかは、養護教諭になれるだろう。私は、別科に入学する前こんな風に考えていました。

 しかし、看護大学の先生に勉強するなら一度働いたりせず進学した方がいいと勧められ進学を決めました。

 別科での日々は、養護の仕事に就くにあたり今まで知らなかった知識を多く学ぶ事が出来ました。こんなことも、この仕事もと、養護教諭の学校での具体的な動きが見えました。やはり、2種免許だけの学習では足りなかったと痛感しました。

 私は、今年度の教員採用試験に合格することは出来ませんでした。しかし、新潟大学、別科に入学したことで先生方の繋がりなどから高校の養護教諭の職をご紹介して頂き、4月から働くことになりました。また、講義で新潟県内の養護教諭の方に沢山接する事も出来ました。人と人との繋がりを得られるところも、別科の強みだと思います。

 養護教諭になりたい人、少しでも興味のある人は、一年間じっくりと別科で学んでみて下さい。きっと充実した一年間を過ごすことが出来ます。

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平成27年度3月修了
35期生 岡本 さん

別科で得たもの・・・
 私が別科に入学した理由は、予防医学や教育に興味があったこと、看護師時代の経験から精神的支援に関わっていきたいと思ったからです。結局、私は養護教諭としてではなく、企業の保健師として働く道を選びましたが、別科で過ごした一年間は今後の自分の大きな糧となるものであったと思います。予防的視点の重要さや教育という奥深さを知ることが出来ましたし何よりも、自分の考えを相手に伝えるということが鍛えられたことは私にとって大きく意味のあるものであったと考えています。

 別科は年代の違う集まりでしたが、その中でも互いに刺激を受けたり協力しあったりできる友人達ができました。別科での経験は辛い事もたくさんありましたが、自分を成長させてくれたものであったと思います。

新潟の気候について・・・
私は別科に来るまで、静岡県から出たことはありませんでした。暖かい気候の中で育ってきたため、初めは新潟の気候に耐えられるかかなり心配でした。ですが、意外と過ごせるものだと一年間住んでみて思います。もちろん静岡に比べたら寒いですし、強風や突然の雷はびっくりしますが、思ったほど雪も降らないので、気候で悩まれている方はあまり心配せず、新潟を満喫されることをおすすめします。

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平成27年度3月修了
35期生 赤塚 さん

 「子供に役に立つ仕事をしたい」とただ自分の使命感と夢を抱き、養護教諭という職務も分からず、11年間の看護師臨床経験から新潟大学養護教諭特別別科に入学しました。

 入学時、笠井直美先生より「養護教諭としての意識と自覚をもって、知識、教養、そして美しい振る舞い実践すること」と言葉が私の、養護教諭としての自覚をより一層高めてくれました。  養護教諭特別別科で過ごした1年の時間に無駄な時間はありませんでした。すべてが、養護教諭としての力の糧になります。5月、6月、7月には養護教育実習、教員採用試験勉強があり、非常に多忙のなか、知識と実践を詰め込み疲弊します。しかし、その力は必ず実り、秋の養護教育実習ではより広い視野で児童生徒と関わり、養護教諭としての職務をより理解できます。また、学校での授業に関しても、それぞれ異なる価値観、また世代の違う仲間で行う模擬授業やグループワークではその連携や役割、また相手を思いやる気持ちと同時に、協働で一つのものを作りあげる喜びや、学びを深めることができます。

 私は1年間、挫折や失敗も経験し、何度泣いた日々もありました。しかし、そんな時も自分を支えてくれる仲間、先生がいます。どんな時も辛く、苦しい時もありますが、別科生の素晴らしい仲間、先生、そして実習で出会った子供たちが私を支え、そして成長させてくれました。そのみなさんに、私は養護教諭として、子供たちや先生に恩返しをし、そして子供たちの成長を導く人になりたいと、入学時より一層高まりました。

 1年間の知識、経験を積み重ね、私は4月から夢である養護教諭として働きます。今、不安な気持ちで一杯ですが、希望と楽しみでわくわくします。どんな養護教諭になるか、1年間の学びを活かして、仲間と先生方から頂いた優しさと愛情を、私も子供達に捧げることのできる養護教諭になりたいと思います。

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平成27年度3月修了
35期生 大塚 さん

 私は看護師の経験を経て新潟大学養護教諭特別別科に入学しました。別科では1年間という短期間で非常に多くの事を学びます。そのため、入学してからすぐに健康診断実習があったり、教採前には春期養護実習があったりと、忙しく日々が過ぎ去ります。なかなか時間の確保が難しいですが、教採に向けて計画的に、そして優先順位を考えながら勉強を進めることが大切だと思います。

 私は、一次試験対策では自分の苦手としている教職・一般教養試験対策を重点的に行いました。地方自治体の過去問題集を購入し、繰り返し問題に取り組みました。特に分からないところは参考書を用いて理解するように努めました。同時に小論文や模擬授業対策もしなければならなかったので、それぞれ時間を決め、その日の到達目標を決めながら行っていました。大学には、願書や小論文、面接などの指導をしてくれる教職支援センターがありますが、私が予約しようと訪ねた時にはすでに予約が埋まっており、見てもらうことができませんでした。もし活用したい場合は早めの予約をおすすめします。

 二次試験では、実技や面接があったので、今までの試験の報告書等から傾向を探りました。そして夏休み中に、大学で他の別科生と一緒に実技の練習をしました。面接練習では、先生に練習をしていただいたり、なぜ自分が養護教諭になりたいのかを改めて考えたりしました。それは、自分自身を見つめなおすきっかけともなり、私にとって良い機会となりました。面接では自分の思いや熱意を伝えることが大事だと思います。

 教員採用試験の難易度は耳にしており、まさか自分が教採に合格できるとは思ってもいませんでした。ですが、初めから「後悔だけはしないようにしよう」「今の自分が持てる精一杯の力を出し切ろう」という強い気持ちを持っていたのは確かです。そして、その気持ちをいつも自分自身に言い聞かせることで、自分を奮い立たせていたのだと思います。

 さらに、教採にむけて一生懸命努力している他の別科生の姿は、私にとって、大きな励みとなりました。同じ目標に向かう友人がいることは、とても力になります。

 入学して初めは慣れない環境で戸惑ったり、悩んだりすることもあるかもしれませんが、別科の友人達と励まし合い、支え合いながら、養護教諭になるという夢を叶えられるよう頑張ってください。

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平成27年度3月修了
35期生 池上 さん

 私は、看護系大学卒業後、4年間の看護師時代を経て、新潟大学養護教諭特別別科に入学しました。そして、平成26年度横浜市養護教諭教員採用試を受験し、合格することができました。

別科入学の動機
 看護師として働きながら、養護教諭を目指していましたが、現代の学校教育や、学校で子供が抱える健康課題などの知識が欠けていました。学校保健、教育学の知識を身に着け、実習を通して、学校現場で養護教諭がどのように働き、子供達と関わっているのか知りたく、別科の入学を決めました。

教員採用試験対策
 入学して早々に、教員採用試験対策について先生方からお話があります。少しでも早い準備をするよう促してくれます。別科の先生や外部講師としていらっしゃる先生方も、教員採用試験対策を授業に取り入れてくれます。
1次試験対策:横浜市の1次試験(筆記試験)は一般教養・教職教養・養護教諭の3科目でした。過去問から傾向をつかんで、無駄な勉強はしないということが、鍵だと思います。また、全国模試を受けていました。模試は、問題ごとの正答率が出るので、みんなが出来ているのに、落とした問題をチェックし、苦手な部分を潰していきました。範囲が膨大なので、正答率が高い問題は必ず解けるようにし、正答率が極めて低い問題は、捨て門にしました。
2次試験対策:2次試験対策も、入学して間もなく、別科の先生方が実際に面接をしてくれます。集団討論も指導してもらえます。早々に2次試験の焦りが出て、1次試験と並行して対策ができます。
 横浜市の2次試験は、模擬授業・集団面接・個人面接・ロールプレイ・小論文でした。模擬授業は、別科の友人に生徒役になってもらい、練習しました。保健の授業を行います。個人面接カードと、面接練習は新潟大学の教育支援センターにお世話になりました。横浜市の教育施策や教育課題を把握し、養護教諭として横浜市で働くビジョンを思い描いて本番に臨みました。

看護師から養護教諭へ
 養護教諭は、看護系であったり、教育学系であったり、栄養、スポーツ健康科学など、多様な分野で免許を取得するシステムがあります。養護教諭といっても、強みがそれぞれにあることも、魅力的だと思っています。私自身としては、救急看護の経験が大きな強みです。実習先で、怪我の処置や、緊急度の判断をする際、救急経験が活かせると実感しました。しかし、学校にいるのは、看護師ではなく、養護教諭です。業務内容も、視点も、異なります。別科に入学し、実際に学校で子供たちと触れ合うこともでき、そこから学べたことは、学校現場であるからこその、看護師では得られなかった学びでした。なにより子供たちと関われることが幸せでした。別科では、日々、養護教諭としての知識が身についていくと思います。

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平成27年度3月修了
35期生 池田 さん
◎保健師に関して

・別科への進学を決めたのは大学3〜4年の頃です。大学の保健学科でも養護教諭1種免許は取れましたが、1年の頃より授業を取っておく必要があったということと、保健師や養護教諭に興味があったため、もっと「保健」について勉強したいという思いもあり、別科の存在を知って別科への進学を決めました。

・保健師と養護教諭のどちらを目指すかすごく悩みましたが、別科で勉強しながら保健師を目指すことにしました。前期は授業も多く、公務員試験は春の養護実習直後から始まるため、4月から少しずつ勉強することが大切だと思います。

・筆記試験や面接は、授業や実習と並行して受けていたので少し大変でしたが、強い意志があれば大丈夫です!笑

・別科では養護教諭になるための勉強をしましたが、保健師になるにあたり、この1年間があって本当によかったと思っています。養護教諭に関することだけでなく、地域保健についてもより理解を深めることができました。特に実習では様々な経験をすることができ、社会人としての心構えや組織内外と関わり連携することの大切さを学ぶことができました。 ・別科では授業や実習など毎日やることも多いですが、保健師を目指すことは十分可能です。別科で勉強してから保健師になることは、決して遠回りではなかったと感じています。自分の目指すものに向かって頑張ってください!!!!

◎新潟市の天気について

・新潟の冬は、常に雪が降っているという印象があるかもしれません。私は県内出身ですが、新潟市は県内の中でも雪はとても少ないです。年によって降雪量は違いますが、比較的晴れ・曇りの日も多いです。シーズンに数回大雪が降ることもありますが、滑らないブーツがあれば乗り切れます★風が強くて傘が壊れてしまうことの方が深刻です(笑)

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平成27年度3月修了
35期生 福間 さん

 私は島根県出身で、別科に来る前は看護師をしていました。
 まず、なぜ遠い新潟大学の養護教諭特別別科を受験したのかということからお話したいと思います。答えは単純で、新潟県は訪れたことがなかったからです!同じ学ぶなら、自分の知らない土地についても学びたい!一石二鳥だ!!といったところです。慣れない土地なんて心配…不安… そうです!もちろんそうなのですが、それがいいのです!知らなかったものごとや、気付かなかった自分の一面、自分の地元の魅力…知らない土地に来たからこそ、そこから学べるものが必ずあるのです。でも新潟は気候が心配…そうですね、お世辞にも晴れの県とは言えません。でも人生のうちのたった1年!帰省した時の晴れを喜ぶもよし、ウィンタースポーツを楽しむもよし!気候をどう捉えるかは自分しだいだと思います!

 次に、受験理由です。私は「養護教諭免許取得」が目的でした。養護教諭にならなくても、学んだことは必ず今後活かしていけるため、教員採用試験も受験するつもりは、全くありませんでした。

 入学後についてです。教員採用試験を受けるつもりが全くなかった私ですが、入学後、別科全体が教員採用試験に向けてムードを高めているのを感じ、"受験のために地元にも帰れるし、せっかく別科に来たし、一生に一回教員採用試験を受けてみるのも、いい経験になる"と思い、ギリギリまで迷って受験を決めました。というわけで、私はギリギリになってから過去問や参考書を買い、試験前日まで新品そのものでした!!ただ、私は授業に関しては集中して受けていました。配布資料、先生の発言など、試験対策の宝だと思います。勉強方法は人それぞれだと思うので、他人と比較して焦ることは無用です!

 一次試験の結果は合格!? "二日酔いだから見間違えてるんだ!"と思い、家族に確認の電話をするくらい信じられませんでした。二日酔いだったんですね〜…(汗)

 二次試験は、受験するかどうか一次試験より悩みました。母の、「二次試験は、誰でも味わえる緊張感じゃないよ」の言葉が、私の受験を決意させました。「小論文、救急処置、ロールプレイ、3分間自己PR、個人面接×2」これが、2日間にかけて行われました。二次試験対策と言えば、自分自身の経験を振り返ることでした。"今までの自分の全ての経験は、今からの自分の経験に必ず活かすことができる!!"私はいつもそう思っています。努力してきた人は、努力することを知っている強み。苦労してきた人は、苦労を知っている強み。楽をしてきた人は、楽できる何かが備わっている強み。これは、何が備わっているのか自己分析する必要があります。全ての経験を強みとして、今後に活かすことができるのです!

 二次試験の結果は合格!今度は二日酔いではありませんでした(笑)

 4月から養護教諭としてスタートすることに対し、正直、"本当にこれ(流れで養護教諭になること)で良いのかな"と思うこともあります。でも、まだ始まってもいないのに、この選択が良いか悪いかなんて誰にもわかりません。選択してきたのも自分自身です。職場は、医療現場から教育現場に変わりますが、毎日患者さんからたくさん学んできたように、今後は子供たちからたくさん学び、そこで責任感や、やりがいをまた見つけていくのだと思います。 人と同じである必要なんてないのです!自分らしい別科生活を見つけてください(o' v 'o)

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平成27年度3月修了
35期生 福田 さん

・養護教諭特別別科への進学
 元々養護教諭になりたくて新潟大学医学部保健学科に入学しましたが、勉強の忙しさや、養護教諭への道が狭き門であること、小児看護への興味の深まりなどから、一度は養護教諭の道を諦めました。病院で働いてみると、学校・家庭での問題や事故で病院に来る子供も多く、このような子供を減らしたい、子供の生活においてより身近な学校で子供と関わりたいと思いました。そこで、新潟大学養護教諭特別別科への進学を決めました。

・教員採用試験に向けた準備

 4月に入学し、下旬から過去問などの教材で勉強を始めました。別科は週5日授業が詰まっており、健康診断実習、養護実習、その他の研修会などもあり、勉強できる時間は限られています。私は、朝は7時〜教室で、授業後は22時まで図書館で勉強しました。別科の教室には、参考になる資料や雑誌が多くあり、たくさん活用させてもらいました。授業や実習で忙しく、採用試験の勉強が全くできない時期も多いので、できるときにできることをするとよいと思います。新潟県の二次試験の項目として面接と実技があるので、夏休みの間は毎日学校で友人と練習しました。教育学部の教職支援センターでも、面接や願書の書き方など教えていただき、とてもお世話になりました。

・クラスや環境

 クラスメイトは、大学や専門学校を卒業してすぐに別科に入学した人や、看護師経験を積んで入学した人など様々で、色んな考え方の人が集まっていてとても楽しいです。皆志高く、しっかりしていて、授業や実習、放課後など様々な付き合いができ、人間関係も多く学びました。授業についても、それぞれの先生方が熱心に教えてくださいます。天候として、稀に冬に大雪となる年もありますが、わりと過ごしやすいと思います。紫外線も少ないですし、特に快晴のときは海も山も綺麗です。

・最後に
 1年間があっという間で毎日必死でしたが、良い環境や先生方、大好きな友人に囲まれ、充実した1年間でした。まだまだ自分に自信はありませんが、看護師時代・学生時代の経験や、別科で出会った人、学んだことは本当に財産だと思います。入学前、1年間また学生に戻ることは、初めは回り道かと思いましたが、無駄なことは何一つありませんでした。養護教諭や、養護教諭以外の職業を目指している人でも、1年間の教育・医療の勉強をじっくりでき、色んな人と出会って貴重な経験ができると思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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34期生 松 映里奈 さん
富山県養護教諭

 私は本年度無事に志望する県の教員採用試験に合格しました。入学して不安だらけの学校生活でしたが、先輩方の合格体験記を読んで頑張ろうと思ったことを今でも覚えています。私が教員採用試験までどのように過ごしたか紹介することで、皆さんの参考になればうれしいです。

 4月は、入学して落ち着く間もなく健康診断実習などの行事があり慌しかったです。私は大学4年間、一人暮らしをしていたので、一人暮らしの生活には慣れていましたが、初めて一人暮らしをする人や寒さに慣れてない人にとって環境の変化は大変なストレスだと思います。専門学校とは違い自分で授業を組まなければならないカリキュラムなど大学の仕組みに戸惑っている友達も何人もいました。不安な気持ちはみんな一緒なので、他の別科生と協力して乗り切りましょう。実習はクラスのメンバーと仲良くなる良い機会だと思います。教員採用試験を受けようと思っている人はこの時期から問題集を買い、問題に取り掛かります。受験する都道府県によって出題範囲の傾向が違うため、傾向を調べて自分に合った問題集を購入すると良いと思います。私は、東京アカデミーの養護教諭の問題集と協同出版の過去問シリーズを購入しました。とにかく覚えなければならない内容がたくさんあり、時間もないので焦ると思います。教員採用試験までの3ヶ月のうち、実習が二週間、学校の行事や授業もあります。先を見通して行動しましょう。私は、前年度に他県で教員採用試験を受験していたため(その時は雰囲気を掴むための受験で何も勉強できませんでしたが)、初めて受験する人と比べれば少し心にゆとりがあったかも知れません。サークルの勧誘や他学部とのお花見など楽しい誘惑が多いと思いますが、自分が何を最優先したいのかじっくりと考えて行動したらよいと思います。別科に入学して驚いたのが、全員が教員採用試験を受験しないということです。受験を考えている友達と情報交換しながら、協力し合って勉強することでモチベーションを保ちました。

 5月は、引き続き健康診断実習があったり、研究授業の見学にいったりと忙しい日々です。教員採用試験に向け、自主的に模試を受けたり、願書の作成を行ったりします。どこの教員採用試験を受けるのか真剣に悩む時期でもあります。私は併願しませんでしたが、教員採用試験の雰囲気を掴むために他の都道府県を受けてみても良いと思います。私は前年に他県の教員採用試験を受けてみて、集団面接で受け答えのとても上手な受験生に出会い“こういう風に答えればよいのか”と勉強になりました。また、他の都道府県を受験した友達に問題を見せてもらうと自分の県と同じような問題が出題されていました。他の県を受けることで第一志望都道府県の試験のプラスになることも多いと思います。よく考えてみてください。また、この時期にぜひ教職支援センターを利用することをおすすめします。私は願書提出までの期間が短く利用できなかったのですが、教育現場で校長先生を経験された先生方が願書に目を通してくれます。私も面接練習や模擬授業の練習、小論文の練習などで大変お世話になりました。採用する側の目線でアドバイスをくれるので、とても参考になります。人気で予約をしなければならないのですが、私が2次試験で奇跡的に合格したのも2次試験前にぎりぎりになって先生方のお世話になったからだと思います。教育学部が教育対策支援プログラムというものも教員採用試験を受験する学生に行っており積極的に参加していました。教職教養の過去問がもらえ、出るポイントを教えてもらえるので時間の限られている私には助かりました。実際の試験問題でも、ここで教わったことが出題されました。この頃は土日はもちろん、授業が終わった後は教室に残り、夜遅くまで友達と勉強をしていました。私は家では勉強できない性格なので、別科の教室を利用していましたが、図書館なども新しくきれいになったので良いかもしれません。

 6月は、2週間の養護実習が始まります。初めての指導案作りや保健だよりの作成など戸惑うこともたくさんありますが、子どもたちと実際に触れ合うことで、自分の中で理想の養護教諭像を確立することができたように思います。勉強しているだけではわからない体験がたくさんでき、考えも深まりました。新潟の別科では、前期と後期の2回実習に行くことができ、小学校と中学校どちらも体験できます。また、教員採用試験前に実習にいくことで、実習の経験を面接や小論文など教員採用試験に活かすことができるので大きな強みだと思います。実習中は試験の勉強はできませんでしたが、実習後再び気合を入れなおして、朝も早く来て問題集をこなしました。覚えにくい数字や人の名前は友達みんなで頑張って語呂を考え、暗記していました。

 7月は、いよいよ教員採用試験が始まります。試験日ぎりぎりまで粘り勉強しました。今までの成果を発揮できるかとても不安な気持ちでいっぱいです。最後に別の参考書に手をつけてしまい、試験では見たことあるけれど正確に書けないといった曖昧な回答をして後悔しました。

 8月、9月は夏休みです。教員採用試験の1次試験を合格した人は、2次試験対策を行います。学校で友達と面接練習を行ったり、先生に模擬授業を見てもらったりして試験に備えます。私は思ったより1次試験に手応えがなく、落ちたと思っていたため1次試験の合格発表まで2次試験の勉強をしていませんでした。1次試験の合格発表から2次試験までの期間は約2週間だったので、焦って準備をしたのを覚えています。2次試験受験日の二日前に教職支援センターの先生に小論文の添削と模擬授業と面接を見てもらいました。このときの模擬授業は、6月の実習で行った授業をみてもらいました。

 前期は教員採用試験中心の生活ですが、同じ目標を目指す仲間と一緒に取り組むことで、一人では出せない力を発揮できたように思います。教員採用試験は何があるかわからないので、最後まであきらめず悔いの残らないように取り組んでください。応援しています。

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33期生 綿野 愛さん
石川県川北町立橘小学校 養護教諭
〜〜 平成27年度石川県教員募集パンフレット「教室へようこそ」から抜粋 〜〜

教員を志した理由
 一番の理由は子どもが大好きなことです。看護を学んでいる時に、健康の大切さを感じ、そのことを大好きな子どもたちに伝えたいと思いました。

モットー
 子どもたちの話を最後まで聞くよう心がけています。子どもたちの目標に立って話せるような養護教諭が目標です。

感動エピソード
 傷に砂がついた状態で、鼻血が出ても鼻を押さえないで保健室に来る子どもが多かったため、怪我の手当について子どもたちに話しました。子どもたちから「水で洗ってきたよ。」「自分で鼻血を止められたよ。」という声を聞くようになり、嬉しく思います。

教員採用試験受験者へのメッセージ
 毎日、様々な発見があり、とても充実しています。みなさんにもこの充実感を味わってほしいです。将来を担う子どもたちのために一緒にがんばりましょう。

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32期生 金子さん
川崎市養護教諭

別科入学の動機
 養護教諭を目指そうと思ったときから、専門学校で看護師の資格を取って、別科に進もうと考えていました。というのも、高校でお世話になった養護教諭が看護師資格を持っていたからです。学校現場に出ると、実際にはメンタルや相談で来室する生徒より、怪我や体調不良で来室する生徒の方が多く、その時に適切な判断や処置をするためにも看護師の資格があると大きな力になる、というアドバイスをもらいました。
 新潟大学の別科を受験した理由としては、カリキュラムや教育実習が充実していることです。一年間という短い期間の中でも養護教諭になる上で必要な多くの経験ができるのは、新潟大学の別科だからこそだと思います。

在学中の思い出
 教育実習に別科登山、修了研究など本当に盛り沢山な一年間。その一年間を同じ目標を持った仲間と協力し合い過ごした毎日が一番の思い出です。別科時代を思い出しても、必ず隣には友達がいました。ほとんどの人が県外から来ているので、どこのスーパーが安い!といった毎日の何気ない話から、学校の話。来年からの自分の進路等、色々な話をしました。
本当に楽しく、実りのある日々でした!

教員採用試験対
 まずは一次試験の筆記試験に向けての対策が必要になります。
毎日筆記試験に向けて勉強しましたが、看護師国家試験対策の時と同じくらい勉強したと思います。
 教員採用試験の筆記問題は一般・教職教養・専門の3種類の問題が出ます。専門は看護の知識が生きてきますが、教職教養については教員としての専門分野になるので、これまで一度も勉強したことがありませんでした。法や学習指導要領などが出題されるので、自分で参考書や教科書を使って勉強しました 。
地方自治体ごとに、過去問題集も販売されているので、まずはその問題集と参考書を手に入れることをお勧めします。
また、筆記試験対策と同時に、論作文や集団討論にむけての情報収集も行っていました。
正直、教員採用試験対策は大変でしたが、諦めずに頑張り続けることが大切です。

臨任経験
 別科修了後、地元の公立中学校で臨任として勤務しています。大規模校のため、養護教諭は複数配置です。一緒に組んでいる養護教諭はベテランの方なので、生徒の対応や学校行事での動き等、色々なことを教えてもらっています。着任したばかりの時は、本当に何もかもが初めてでしたが、その度に優しく詳しく教えてくれました。
新任ですぐに一人で働いている人がいる中、複数配置の学校に着任できたことは良かった思います。おかげで、これから一人配置の学校へ行っても、自信を持って働けると感じています。
採用試験が残念な結果に終わってしまったとしても、臨任として学校現場に出た方が養護教諭としての経験を積み上げていけると思います。今振り替えると、本当に臨任として学校現場に出て良かったと思っています。

最後に…
 実際に学校現場に立つと、別科の人には、是非養護教諭になってもらいたいたいと感じます。
経験のない新人の養護教諭でも、看護の知識があれば怪我や病気の救急処置や判断ができます。それを根拠をもって出来るかどうかは本当に大きな違いです。看護師資格を持っているかいないかで、子どもたちに対する対応も変わってきます。
 例えば、学校で怪我をしたり、体調が悪くなったとしても、家に帰ったらどうしたらいいのか。というところまで説明することで、子どもたちの健康に対する自己管理能力を育てることに繋がっていきます。
また、教員や保護者に対して説明するときにも、詳しく丁寧に説明していくことができます。
 現場にたって、日々看護の力の大きさを感じています。だからこそ、別科から養護教諭を目指そうと思っている方には、現場に立ってもらえたら嬉しいです。

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29期生 土田(大岩) 真由美さん
新潟市養護教諭

 別科での1年間はとても楽しい日々でした。振り返ると、毎日とても忙しく過ごしていました。
 私は、看護師として勤務した後、別科に入学しました。入学後はこれまでとは全く異なる環境です。養護教諭は、教育と医療の両方を兼ね備えた存在だと思います。実際に養護教諭として勤務しながら強く実感しています。
 別科では、教育を中心に学びます。戸惑いやつまずきも沢山ありましたが、友人や先生方に沢山支えてもらいました。大変さが、充実感につながったのだと思います。同期は県外生が大半を占めていましたが、新潟大学養護教諭特別別科は県外から入学する方にも優しく親切に対応して頂けると思います。

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