新潟大学教育学部芸術環境講座 横坂研究室
プロフィール著書論文アーツマネジメント系プロジェクトコラム「プリズム」担当講義リンク集
コラム プリズム

「教員1年生!」

岡 萌美

 2014年3月に横坂研究室を卒業し、地元福島県に戻りました。大学を数年前に卒業したように感じるほど、毎日がめまぐるしく過ぎていきます。

 私は現在、福島県のとある村の中学校で音楽教諭をしています。見渡す限り山!大自然が広がっており、中学校も山のてっぺんにあります。全校生徒100名未満と人数は少ないですが、村はとても広いため徒歩通学できる生徒はわずか。ほとんどの生徒がスクールバスで登下校をしています。

 そんな自然あふれる中学校で、私は1年生の担任、音楽・美術(T・T)・数学(T・T)の授業を担当し、部活はパソコン部、特設合唱部、テニス部の顧問をしています。音楽の授業は週に1回しかないため、他の科目の授業も担当することが多いようです。

 授業は、教材研究や指導案作りなど、ひとつの授業を準備するのに結構な時間を要します。指導案を作る際、私はマネジメントで台本作りをしていたときのことを思い出します。音楽についてよく知らないお客さんにも分かるような説明をするにはどうしたらいいか、この音楽の面白さはどこにあるのか…など、班でよく話し合って台本を作っていました。中学生に教えるのも同じようにどうしたらわかるのか、「音楽って面白い」と思わせるような授業ができるよう工夫しています。

 教師の仕事は大変だと思われがちです。実際、とても大変です(笑)。生徒が問題を起こしたときには厳しく指導しなければならず心が痛みますが、指導後にその生徒の態度がガラリと変わって学級に貢献しようと行動している姿を見たとき、とても良い気持ちになりました。このような場面に出会うから、教師はとてもやりがいのある仕事だと感じるのだと思います。

 「教える」ことを仕事にしている私ですが、私も教員1年生として、周りの先生方だけでなく生徒からも教えられ、学ぶことばかりの新鮮な日々を過ごしています。学んだひとつひとつをしっかり自分の知識として蓄え、これからの教員生活に活かしていけるよう努力したいと思います。

  
岡 萌美 岡 萌美

「コンサート企画力をハッピーウェディングへ」

久保田 瑞穂

 2014年3月に横坂研究室を卒業し、4月から株式会社 雅裳苑に勤めております。

 株式会社 雅裳苑と聞いても何の会社かご存じない方もいらっしゃると思いますが、「Arkbell アークベル」と耳にされたことは多いかと思います。当社は新潟県と山形県の結婚式、衣裳、葬儀、互助会をサポートしており、昨年55周年を迎えました。新潟市内ではトップシェアを誇り、数豊富な式場を備えて多種多様なお客様からのご要望にお応えし続けています。

 結婚式と一言で言ってもさまざまな職種が携わっています。結婚式をプランするウェディングプランナー、披露宴で料理や飲み物を運んで多くのお客様のご要望に直接お応えするバンケット、新郎新婦のみならずご家族の衣裳も提案するコスチュームなどがいます。葬祭部にはお葬式の段取りを行う葬祭ディレクターもいます。このようにたくさんの職務があるため、新入社員は各部署での研修を通して「儀式」をさまざまな職務の視点から体験します。

 初めは音楽ホールに勤めてコンサートを企画したかった私ですが、就職活動をするうちに横坂研究室で培った「楽しいことを生み出す力」を活かし、誰かを喜ばせる職業に就きたいと考えるようになりました。この思いから、ご新郎ご新婦と直接関わり自らの発想力と行動力でご要望以上のものを提供するウェディングプランナーを志望しました。

 研修も終わり、これから希望していたウェディングプランナーとしての日々が始まります。人生に一度しかないご結婚式に携わるため、コンサートと同様で失敗は許されない世界です。不安もありますが望んでいた仕事が出来ることの喜び、そして横坂研究室で学び得た力をいかに発揮できるかとやりがいも感じております。

 最後に学生の皆様へ、挑戦出来る恵まれた環境に居ることを理解し、ご自身の納得するまで企画を練り、素敵なコンサートを作っていって下さい!横坂研究室で学んだことは全て今後に活き、ご自身の自信に必ず繋がります。皆様の今後のご活躍に大きく期待しております!

  
久保田 瑞穂 久保田 瑞穂

「テレビ番組の制作現場で…」

佐藤 優里

 横坂先生、後輩の皆さんお久しぶりです。横坂研究室を卒業…する前に仕事を始めて、既に2ヵ月半が経過しました。暮らしっく広場公式Facebookで今年の活動の様子を見て、1年前必死になってワードで広報紙案を作っていたのを懐かしく思います。

 私は現在、テレビ番組の制作会社でADとして情報バラエティ番組の制作に携わっています。初めて自分が担当した回の収録が先日終わり、現在放送に向けての準備を進めているところです。

 直接お客様の顔が見えるコンサートから、テレビという媒体を通してエンターテインメントを届けるものへと変化はしましたが、「誰かに笑顔を届けるものをつくる」という点ではコンサートの制作と似ているなあと思いながら仕事をしています。

 仕事内容は主に番組のネタとなるものの「リサーチ」と「演者打ち」です。担当回の収録に向けてひたすらパソコンに向き合います。そしてこのネタを元に演者さんが持っているネタを引き出し…という作業の繰り返しです。ネタがある程度固まっていよいよ収録!自分が探してきたネタが放送されるのはもちろんのこと、収録の時に演者さんが笑ってくれるだけでもとっても嬉しいことです。寝れない、帰れない、お風呂に入れない、そんなことどうでも良くなるくらい全てが吹っ飛ぶ瞬間です。卒業制作のコンサートが終わった直後と似た感覚です。収録が終わったら素材を取り込んで、現在絶賛編集中です。これが終わったら放送、息をつく間もなく次の担当回の準備です。

 学生の頃に出演交渉をしたこと、文章の組み立て方を学んだこと、ワードやエクセルを使いながら企画を練ったこと、スタッフとしてお客様と関わったこと――音楽マネジメントの道へ進むためだけの学びではなく、学生時代に横坂先生に見守られながら社会に出ていく準備ができていたんだなと実感しています。横坂研究室で学んだことは、音楽マネジメントの道に進まなくてもきっと役に立つことばかりです。恵まれた環境で学べるうちに学んで、そして何より遊んでおいてください!

  

「地方の公共ホールで働く」

早川 知里

 長いようで短かった大学生活を終え、公共ホール職員として働き始めてからようやく1ヶ月が経ちました。私は少しずつ仕事にも慣れ気持ちに余裕ができてきたところですが、後輩の皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 私は現在、長岡市千秋が丘にある長岡リリックホールで勤務しています。このホールは(公財)長岡市芸術文化振興財団が運営しており、同じく当財団の運営する長岡市立劇場とともに中越地域の文化活動の拠点としての役割を担っています。ホールにおける主要な事業としてホール(財団)の職員が直接企画し開催する「自主事業」と、外部の企業・団体・個人に会場を提供する「貸館(かしかん)」の二つがありますが、私が所属する事業課では主に前者=自主事業と市民の文化活動支援に関する業務を取り扱っています。

 入社して間もないため契約・出演者とのやりとりなど自主事業のメインとなる業務を担当するのはまだこれからといった所ですが、少人数で業務を行っている関係でチラシの制作・校正作業やチケットの販売、来館されたお客様への応対、公的文書の作成などを兼務する必要があるため毎日忙しく過ごしています。

 また長岡リリックホールでは演劇と弦楽器(ジュニアクラス)の講座を設けており、私はその二つの運営を担当しています。まだ始まって年数も浅くレッスンの方法論などについて手探りの部分もありますが、時間があるときにはアートマネジメント関連の話題や直近の公演の演目・演奏者などについて「自習」し、参加者とともに日々成長していこうと努力しているところです。

 私は長岡市に来てから「地方の公共ホールのあり方」について我々若い世代がきちんと考えなければいけない、ということを特に強く感じました。もしこれから公共ホール職員を目指したいという人がいれば、ぜひ大学の恵まれた環境にいるうちにたくさんの知識を吸収し、それぞれの地元に帰って活躍して欲しいです。

 まだまだご報告できることが少ないですが、このレポートが後輩の皆さんの進路選択の一助になればと存じます。これからも充実した大学生活を送ってくださいね!

  

「横研を卒業して」

安原 由恵

 2014年3月に横坂研究室を卒業した安原由恵です。卒業式後の謝恩会で、横研の日々の集大成として5人で動画を作りパフォーマンスを披露したのですが、先生にとても喜んで頂けたことを嬉しく思っています。私は謝恩会の開会直前に就職が決まりましたので、特にその日は忘れられない一日となっています。

 私は現在サントリーパブリシティサービス株式会社の一員として、「品川区立総合区民会館 きゅりあん」に勤務しています。受付で施設貸出しの予約を承り、それに付随する業務やチケット販売などを行っております。覚えることが多くありまだまだ未熟者ではありますが、早く一人前の仕事ができるようにと毎日奮闘しています。

 私は就職活動を始めた頃から、音楽に関わる仕事や公共文化施設で働きたいと考えていました。そう思ったきっかけは大学に入って音楽マネジメントに、横研に出会ったことです。コンサートを作るという立場があるということを知ったこと、仲間と力を合わせてコンサートを作り上げる喜びを経験できたことで、とても充実した大学生活になりました。

 特に私は企画の段階より、当日の運営でお客様の生の感想を頂けることが好きだったことから、音楽に関わる接客の仕事をしたいと思うようになりました。それまで初対面の人が苦手だった私が「人を喜ばせるサービスをしたい」と考えるようになったのですから、人生の中でも大きな転機になったと思っています。

 また企画するにあたって自分たちの考えたこと、やりたいことを諦めず力を合わせて形にしていたから、私も最後までやりたい仕事を諦めなかったのだと思います。ですがやりたいことを諦めるなと言うのは簡単でも、それはとても難しいことですし、諦めないことが必ずしも良い結果に繋がるとは言えません。でも、そんな人生の選択に影響するような「価値観を変える何か」を、後輩の皆さんも学生生活や横研で見つけられるよう願っております。

  
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