B石垣島の植物たち

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 写真ばかりだからかなり重い・・・
 ゆるして・・・

 ナンゴクデンジソウ(Marsilea crenata).

 K野先生の日本水草図鑑にも載っていない貴重な生態写真?
 決して四葉のクローバーが浮いているわけではない.シダ植物.
 ナンゴクデンジソウ.

 デンジソウとぱっとみ区別がつかないが胞子嚢果の果柄の特徴によって区別される.
 繰り返すが,けっして水生のシロツメクサ(クローバー)ではない.

 立ち上がっているのが陸生形,手前が浮葉形.
 ナンゴクデンジソウ.

 これでもかというほどにどこの田んぼにいってもでてくる.
 ただのデンジソウは自分のなかでかなり上位の絶滅危惧種(U類)なのに.このどこにでもでてくるナンゴクデンジソウはTA類だったりする.

 うぅぅーん,きっと分類も不明瞭なんだろうな.
 ミズワラビ(Ceratopteris thalictroides).

 写真がヘボくてごめんなさい.けど,とにかくでかい.
 本土のミズワラビとは何か違う.K野先生の話だと,南方系のミズワラビと本土のミズワラビとは離れているのだそうな.葉っぱ一枚下手したら50cmくらいあったかも.

 その根元には写真にはちょぴっとしか写っていないけれど,スズメハコベ(Microcarpaea minima)が生育していた.スズメハコベは絶滅危惧TB類で大変貴重な植物だが,もしかしたら沖縄県新産かもしれない.
 ※後で確かめたら嘘でした.初島先生の本にちゃんと書いてありました.
 ちゃんと標本作っておいて良かった.
 ボタンウキクサ(Pistia stratiotes).

 強力な帰化水草.ホテイアオイほどではないにしろ,本土では各地で異常繁殖している水域をたまに見かける.普通に川に生育していた.本土では種子以外では越冬できないといわれているが南国では種子でも,植物体自体でも越冬できるのでこれでもかと繁殖しているかと思ったら,意外とかわいいものだった.
 なんでだろう?
 オオアブラガヤ(Scirpus ternatanus).

 これまたアブラガヤを一回りでかくしたかんじ.
 ちゃんと同定していないから,そんな「かんじ」.

 南国はやっぱり変.
 南国の住人が北国にきて,ブナ林とか見たらどんな感じなんだろう?湖沼も全然違って見えるのだろうなぁ.
 キダチキンバイ(Ludwigia octovalvis).

 チョウジタデよりも木本チックで,ミズキンバイよりも乾燥(それでも湿地)しているところに生え,ヒレタゴボウ(アメリカミズキンバイ)のように全草無毛ではない.
 そんな感じ.
 はじめてみた時,木本のチョウジタデだぁ〜とおもってびっくりした.
 ヨウサイ(Ipomea aquatica).

 熱帯アジア原産で世界の各地に帰化しているヒルガオ科の多年生植物.種小名に「aquatica」とあるように,水湿地に適応しており,しばしば水田や湿地に広がるらしい(K野先生談).

 世の中いろんな植物がいるもんだ.

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