コウホネ(河骨)って?

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まず,コウホネってなんなんでしょう.

コウホネの仲間はスイレン科(Nympaeaceae)に含まれる,コウホネ属(Nuphar Smith)に属します.
北半球の温帯域に分布する抽水〜浮葉性の多年草で,世界にはだいたい7-20種(このあたりがかなりあいまいですが)いるとされています.
日本には,コウホネ,ヒメコウホネ,ネムロコウホネ,オグラコウホネ.種以下の分類群としては,ベニコウホネ,サイジョウコウホネ,ベニオグラコウホネ,オゼコウホネが挙げられます.人によっては,これらとは別にナガバコウホネやウリュウコウホネを考えている人もいます.



上の写真はコウホネです.
コウホネの仲間は,大型で水草の代表といえます.なんて凛々しい姿!!うっとりしてしまいます.
和名の語源は河骨または川骨からで,葉痕をもつ根茎がヒトの背骨に似ていることから由来しています(大滝,1980).


コウホネの根茎.


別名には
 カワ,カワト,カワバス,タイコノブチ(大滝,1980),カド(青森),ガト(山形),モーモー(??)(岡山)
などがあります.岡山県の人々が皆「モーモー」と呼んでいるかははなはだ疑問.ある特定の農家だけかもしれません.

※地方名も詳しく知っておられる方がいましたら情報お願い致します

また,根茎にはアルカロイドのヌハリジンを含んでおり,漢方では川骨(せんこつ)と呼び,強壮・止血剤として用いられています(大滝,1980).

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